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ページ公開:2011/05/10
レガイア
伝説
(
でんせつ
)
プラットフォーム
:
プレイステーション
開発
:
プロキオン
発売
:
ソニーコンピューターエンターテイメント
発売年月日
:
1998年 10月
ジャンル
:
RPG
プレイ人数
:
1人
セーブデータ
:
1つ1ブロック
システム
シナリオ
グラフィック
サウンド
ゲームバランス
その他
格ゲー的?
冒険の物語
やや粗い
カントリック、幻想的
わりと良好
↓↑↓←→
・ゲーム概要
1998年にプレイステーションで発売されたRPG。
「上段蹴り」や「右手攻撃」などの攻撃を組み立てて必殺技「アーツ」を発動させる「タクティカル・アーツ・システム」を目玉とし、「霧」に包まれた世界での少年少女たちの冒険を描いている。
・ストーリー
万物を創造した神が脆弱な人間を助けるために創った生物、「獣(セル)」。
鉱物のような形状を成し、人間が身につけることで劇的な能力を発揮する「獣」は有史以前から人間と共にある良きパートナーであった。
しかし、どこからか現れた「霧」がその関係を変えてしまう。
「霧」に触れた「獣」は凶暴化して人を襲うようになり、「霧」に触れた人間は身につけた「獣」に意思を乗っ取られてしまうようになる。
やがて人々は辺境の地にバリケードを築き、「霧」と「獣」の恐怖におびえながら細々と暮らすようになっていった・・・。
10年後、辺境の村「リム・エルム」。壁に守られたこの村に暮らす少年、「ヴァン」が明日に狩人としての初仕事を控えたその日。
少年と「聖獣(ラ・セル)」が出会い、世界中の「霧」を晴らす旅が始まろうとしていた。
・・・といったところ。
・キャラクター
主な登場人物たちを軽く紹介しよう。
・ヴァン
本作の主人公。辺境の村リム・エルムから世界中の「霧」を晴らす旅に出た少年。
戦闘時以外はセリフが表示されないが、技に自分の名前を入れるなど性格は熱血。ステータスも主人公らしく、やや攻撃型の万能タイプ。
宿った聖獣は「
聖火獣メータ
」。まじめで知的な性格をしており、ヴァンたちを「霧」を晴らすための戦いへ導く。
・ノア
吹き溜まりの洞窟で狼のテルマに拾い育てられた野生少女。
性格は天真爛漫で好奇心旺盛。能力では素早さに長け、キックや飛び上がっての攻撃を得意とする手数で押すタイプ。
宿った聖獣は「
聖風獣テルマ
」。何を隠そうノアの育ての親その人である。
・ガラ
両親を「獣」に殺され、引き取られたバイロン寺院で僧兵としての修行を積んでいる青年。
性格は生真面目で責任感が強い武人肌。能力では攻撃力と賢さが共に高く、回復魔法との相性も良い魔法戦士タイプだ。
宿った聖獣は「
聖雷獣オズマ
」。女性的な性格で、力不足と獣への不信感に悩むガラの前に現れて自らの力と運命をゆだねることを約束した。
・ゼトー
ドルク王領に「霧」を撒き散らし数々の騒動を起こした黒幕。
だが、その裏にはさらに「コート」なる人物が存在していた。
・ソンギ
ガラと同じように孤児としてバイロン寺院に引き取られ、ガラとはライバル兼兄弟のように育った青年。
ガラとは正反対の性格で、ガラへの嫉妬心から暴走。仲間を騙して聖獣卵を強奪し、その力を悪用してパーティーの前に立ちはだかる。
宿った聖獣は「
聖闇獣ジェド
」。
・コート
物語序盤から名前のみが明かされる謎の人物。
その正体は・・・。
・タクティカル・アーツ・システム
このゲーム最大の特徴である「タクティカル・アーツ・システム(以下TAS)」とは、攻撃を行う際に「行動ゲージ」に収まる分だけ「上蹴」「下蹴」「武器(右手・左手)」「聖獣(右手・左手)」の「アーツブロック」を選択して通常攻撃を組み立て、一定の組み合わせ=コマンドを完成させることによって必殺技「アーツ」を発動するシステムだ。
具体的には、主人公「ヴァン」の場合「ヴァンサマー」のコマンドである「↑↓↑」を入力することによって上段蹴り、下段蹴り、と通常攻撃が連続して繰り出され、最後に「ヴァンサマー」なるサマーソルトキックが発動するのだ。
このコマンド、物語の途中で明らかになる場合もあるが基本的には全て「隠し」であり、自分の冒険の中で3つ分の長さの物、4つ分の長さの物、などなど必殺技を発見してゆく楽しみがある。一度見つけた技はコマンドを表示できる安心設計なのでメモを取る必要もない。
これだけでもなかなか格ゲーっぽいが、TASはさらに奥が深い。なぜなら一部コマンドが共通している必殺技同士でコマンドを省略する「連携」というシステムがあるためだ。
例えばノアの場合、「→↓→」の「そにっくじゃべりん」と「→←↓」の「ういんどすとらいく」の「→」の部分が共通しているため、「→↓・→・←↓」という入力でアーツブロック一つ分短く2つの必殺技を放つことが出来る。
先述の「ヴァンサマー」の場合はコマンドの最初と最後の「↑」が共通しているため「↑↓・↑・↓↑」という入力で連続して放つことも出来る。
そう。この「連携」が、この技からあの技はつながる、あの技からその技はつながらない、などの、格ゲーならではの「技の組み立て」の楽しさを実現しているのだ。
ジャンプ大パンチ・アンパン・塩ラーメン。
このようにTASはとことん格ゲーらしく、研究し甲斐のあるシステムとしてこのゲームを支えているのである。
・サブイベント
また、このゲームはサブイベントが実に豊富だ。
ヴァンの幼馴染「メイ」を例に取れば、
「全ての霧を晴らす」と村を旅立ったはずのヴァンがノアを連れて村に帰ったときの修羅場っぷりや「撮影石」を持ち帰ったとき写真に映る素敵な笑顔など、不必要な行動にもきちんとリアクションを返してくれるのが実にうれしい。
間違っても手作りの狩り装束を捨てたりしないように。
釣りや音ゲーなどのミニゲームもあり、道草の楽しみ、自分だけの冒険、を存分に楽しめるだろう。
ちなみに「撮影石」のイベントではさまざまな人を写真に撮ることが可能なのだが・・・このときばかりは粗いポリゴンを後悔せざるを得ない。
・まとめ
1990年代のゲームであり、グラフィックなどは今の水準からすると非常に粗いものであるが、内容自体は現代でも衝撃的なものを持っている。
目新しいゲームを求めている人、王道的なRPGを楽しみたい人、どちらにもオススメできる一風変わった名作RPGだ。
・ワンポイント攻略
・タイトル画面を放っておくとオープニングムービーが始まる。見逃してた人はぜひどうぞ。
・序盤はヴァンサマーだけでも十分戦っていける。無理にアーツを探そうとするとピンチになるかも?
・「霧の巣」は攻略後に崩壊してしまう。宝(特に雷の奥義書)の取り忘れに注意。
・ちなみに、ガラの「雷撃掌」のボイスは「いかずちよ!」であり、「イカっ塩!」ではない。
・関連作品
・
レガイア デュエルサーガ
:
PS2でボリュームアップした続編。物語自体はまったく別の物。
・
レナス 古代機械の記憶
:
SFCのRPG。「レクタス」や「ソーンのキャンプ」が登場するが、関連は・・・?
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