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Jumping Flash!(ジャンピングフラッシュ!) アロハ男爵だんしゃくファンキー大作戦だいさくせんまき


プラットフォームプレイステーション
開発シュガーアンドロケッツ
発売ソニーコンピューターエンターテイメント
発売年月日1995年4月28日
ジャンル3Dアクション
プレイ人数1人
セーブデータ1ブロック


システム シナリオ グラフィック サウンド ゲームバランス その他
爽快感満点 ドタバタアクション ステージ豊富 臨場感バツグン 操作の応用度高し 隠しモードはさらに爽快





・ゲーム概要

 プレイステーション初期に発売された3D主観視点アクション。ゲームといえばほとんどがドット絵による2Dで、「奥行き」を四苦八苦して表現していた時代に「ポリゴンで作られた3D世界を自由自在に飛び回る」という理想を実現したゲーム。
 本作最大の特徴「3段ジャンプ」は、ジャンプの頂点からさらに2回もジャンプを行うことが出来ると言うもの。主観視点であるため当然視界は大きくスクロールし、左右、奥行き、そして高さと言う3D世界の広さや自由度、そして可能性を自らの目で感じることが出来た。

 余談ではあるが、敵キャラクターの「ムームー星人」が可愛いと評判になりPSソフト紹介用のマスコットになるなどした。


・ゲームの流れ

 ゲームの大まかな流れは、ステージ中に有る4つのジェットポッドアイテムを回収してゴールであるジャンプ台に跳び乗る、というシンプルなもの。
 とは言えそのバリエーションは実に豊富で、2Dでは前か後ろに制限された移動方向が前後左右360度に開けているのだからなんでもあり。
 例えば頭上に浮いている足場に飛び乗ろうとしても、地面からではジャンプ力が足りない。そんなときは周囲をぐるっと見回せば、木なり家なりの背景全てが足場として活躍する。さらには、飛び乗った足場から周囲を見渡すと今までの風景がまるで違って見え、新たな足場やアイテムが発見できる・・・など。

 ステージも横に広い物があれば縦に高い物、地下迷宮や手ごわいボス戦まであるなど飽きない作りになっており、ゲームを始めるとあっという間にクリアまで遊んでしまうことだろう。


・3Dということ

 ただし、このゲームには二つの難点がある。一つは「3D酔い」と呼ばれる現象である。
 本作に限ったことではないが、一部の人は主観視点の3Dゲームを遊ぶと乗り物酔いに似た症状を起こす・・・というもの。
 特に視点の上下がひどい本作は乗り物酔い再現マシーンとさえ言えるかも。

 もう一つは「高所恐怖症の人にはオススメできない」こと。
 なにしろ3段ジャンプである。その上足場に乗ってさらに3段ジャンプである。慣れないうちは普通の人でさえひるむものを、高いところを苦手とする人にはとてもオススメできないだろう。

 逆に言えば、これらは自分が激しく動いたり高く飛び上がったりしていると錯覚するほど高い臨場感が得られる、ということでもある。
 「ジャンピングフラッシュ!」は、そういった点でも生粋の3Dアクションゲームなのだ。


・まとめ

 上記の難点こそあるものの、3D酔いと高いところが平気な人やアクションゲームが大好きな人にはぜひ、このゲームが持つ自由度や爽快感を味わってほしい。
 さして記録に残るヒットも、記憶に残るブームも作らなかった本作だが、3Dならではの性質をアクションゲームという形に応用させ、3Dブームを「3Dで表現した」ゲームから「3Dで実現した」ゲームへと文字通りジャンプアップさせた影の功労者である・・・と言うのは、さすがに少し言いすぎか。


・ワンポイント攻略

 ・ジャンプボタンを押しっぱなしにすると空中で平行移動できる。狭い足場に立つときなどの必須テクニックだ。
 ・敵を踏みつけた後さらに2段ジャンプすることが出来る。敵の連続踏み付けはロビット操作の華だ!
 ・ジェットポッドを「EXIT」の順に取るとボーナス点が入る。ゲームに慣れたら試してみよう。
 ・ゲームを一度クリアすると出現する隠しモード。今まで使えなかったオドロキの機能が・・・!?





・関連作品

・ジオグラフシールX68000という初期のPC(ワークステーション)用に発売されたゲームで、本作のひな型。
ジャンピングフラッシュ!2本作の続編。本作の3倍程度のボリュームがある。
・ポケットムームー「ポケットステーション」のミニゲーム集。本作のキャラクターたちが出演。
・IQ FINALポケットムームーと連動、本作のキャラクターが出演する。
ロビット・モン・ジャ本シリーズの最終作。だが・・・。


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