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特別プロモーション:「神式一閃 カムライトライブ」




 公式サイト:神式一閃 カムライトライブ

 「神式一閃 カムライトライブ」(applibot)は、2017/08/01に正式サービスを開始した「マルチ育成×コマンドバトル」RPGだ。
 神代の風土を持つ世界に蔓延った「ケガレ」を討つ若き「神侍(カム‐ライ)」達の成長と冒険を、オーソドックスなコマンドバトルの「バトル」と「修行」によるキャラクタービルディングによって描いた内容である。

 本作のキモと言える「修行」は少なからず複雑でとっつきづらさがあるが、そこを乗り越えたときに広がる可能性の連続に対しては試行錯誤を重ねたくなる探求心が刺激されることだろう。
 また、とっつきづらさについては本作全体が少年漫画風(サンデー系っぽい)にまとめられている(毎週更新のWebコミックが課金石のおまけつきで同梱されている)というユニークな設計でだいぶ和らいでいるだろうか。

 スマートフォン向けの基本無料ゲームとして間口の広い本作を、この記事で少し紹介してみたい。
 「スマートフォンなんて持ってないよ!」という人はこちらの記事も要チェックだ。

 ・だれでもスマホゲーを、新しい「ブルースタックス『3』」


 ※当ページ中の画像は背景を除いてゲーム内のスクリーンショットを撮影・加工したものです。
 該当の画像の著作権はapplibotおよびそれぞれの画像の作者に帰属します。

・バトルと修行





 本作の柱は「バトル」と「修行」の2つのゲームモードだ。
 「バトル」は行動ゲージを溜めた順に行動するアビリティクールタイム制のコマンドバトル。きっと遊びなれたシステムだろう。
 具体的には物語を読み進めながら攻略するストーリークエストに装備品を集める周回前提の高難易度クエスト、深層到達を目指す超高難易度クエストといったコンテンツが用意されている。
 これらのコンテンツには他のプレイヤーが育てたキャラクターを「助っ人」として貸し出すシステムがあるので、育成の参考や競争の刺激として活用されたい。

 また、防御チームを設定してランキングを維持するタイプのPvP要素もある。
 個人的にはPvPアレルギーがあってあまり乗り気ではないのだが、キャラ育成の極限を目指す層にとってはここでの勝利こそが最も誉れ高いものとなるのだろう。
 なお対戦相手には肩慣らしとしてNPCも用意されており、デイリーミッションにおいては重宝させてもらっている。

 ・・・が、本作で気を付けたいこととして戦闘するキャラクターにレベルアップの概念がなく、高難易度に対してレベルを上げて突破する手が使えない
 ちらりと触れた通り装備品の概念があり、こちらがエンチャントや強化の概念を持つ収集・成長要素となっているものの、アビリティの内容までは補えずキャラクターの地力の差は無視できないだろう。
 ではガチャを回して強力なキャラに頼ろうかと思えば、本作の場合はガチャで獲得したキャラクターをそのままクエストへ連れてゆくこともできない
 なぜなら、ガチャなどで獲得したばかりのキャラクターはまだ「修行」を終えていない「半人前」のカムライであるからだ。

 「修行」は、そうして獲得したキャラクターを育成してクエストに連れて行ける「一人前」のカムライとするモードだ。
 規模としては8日間の修行と最終日の試験が4セット、合計32日間。
 この期間の中でキャラクターの体調を管理しながら可能な限りパラメータやアビリティを突き詰め、理想とするキャラビルドに近いものを実現させてゆくこととなる。
 育て終えたカムライを鍛え直すシステムは(少なくとも今のところ)無く、キャラクターの強さを決定づける一度限りの真剣勝負というわけである。
 クエストに参加する前準備とも、強さを追求するメインコンテンツとも言えるこのシステムについては、次の項でもっと詳しく見て行くこととしたい。

 ちなみに、この2つのゲームモードで用いるキャラは一見同じキャラクターでも「修行キャラ」と「バトルキャラ」として区別されている。
 修行キャラが「素体」でバトルキャラが「製品」というところだが・・・「修行」に出した修行キャラを消費することは無く、何度でも初めから挑戦し直すことができるので素体というよりは「ひな形」としたほうが適当か。
 また、修行キャラに関しては初期パラメータの上昇やボーナス効果の獲得を付与する「レベルアップ」をはじめ「限界突破」や「覚醒」によって強化する要素があるので、ゲームを続けるほどに強力なキャラを作りやすくなるという構図はきちんとあるので安心してほしい。

・さらに修行

 先ずはおさらいだが、「修行」は32日間の修行でキャラクターのパラメータやアビリティを突き詰めバトルに参加する「一人前」のカムライに育てるモードだ。
 (日数がリアルだが、きちんと「ゲーム内の進行で」32日、こまめな中断も可能である。プレイ時間にして合計1時間前後、文章を高速送りすれば2・30分くらいだろうか。)

 「修行」を始めるにあたって用意するのはまとまったスタミナと何名かの修行キャラクターだ。
   そう、「何名か」に注目だ。
 修行の対象となる「主人公」を1人指名するほかに、同じ修行に参加し切磋琢磨する「仲間」を6人まで選択して同行させることができるのである。
 修行においては毎日何かしらの科目を選択して取り組むこととなるのだが、この際「仲間」と一緒の科目を選択すると結果にボーナスがかかり、また試験にゲストキャラクターとして同行させた際の戦闘力が向上してゆくこととなる。

 ここまでの効果でも仲間とともに修行するメリットが感じられるが、仲間の存在感はそれのみではない。
 仲間と共に修行した場合、修行の合間に特別な「ストーリー」イベントが発生し、修行の内容を彩るほかキャラクターの体力回復やボーナスポイント獲得といった様々な恩恵を受けることができるのである。
 中でも特にユニークなのは、「修行仲間からアビリティを伝授されることがある」という点だ。
 火属性のキャラクターに土属性のアビリティを覚えさせて弱点の水属性に対策する、回復アビリティを覚えさせて持久力を高める、といった戦術的な意味があるのはもちろん、これらのアビリティは元となったキャラクターのモーションをそっくり真似て(どこからか武器も取り出して)繰り出され、仲間との絆を意識させるという面白さがあるのである。
 32日間の修行は期待通りに進むこともあれば予想外の失敗を味わうこともあるが、その中で仲間と過ごした物語は他でもない自分のキャラクターだけの個性として強さを支えてくれることとなるわけである。

 ちなみに失敗と言うのは、具体的には師匠キャラがなかなか弟子入りさせてくれなかったり数%の失敗を引いたり奥義習得に失敗したりとランダム要素の多さに悩まされるわけなのだが、前準備が限られやり直しのきかない不確定要素の中で最善を尽くす・・・という言い方をするとローグライクゲームに通ずる面白さもあるのかもしれない。
 もどかしい思いやすさんだ育成リセットもまま経験すると思うが、戦術的な工夫とキャラクター性の演出を同時に発揮し、オンラインゲームの中で自分だけの個性を体験できる「修行」の存在は本作ならではの魅力である。
 先ほど一部記述を漏らしたので繰り返すが、こうして修行を終えたキャラクターは助っ人として設定することができ、また同時に自分だけの名前を設定して公開することができるので愛着のあるキャラクターには何かしら検討してみよう。

・キャラクター

 本作のキャラクターはレアリティを示す「☆」を持っているが、高レア・イコール強力かというとそうも言い切れない。
 本作の高レアは基本キャラクターが特殊なコスチュームを身に着け修飾子を受けた差分としてデザインされており、追加ストーリーやボーナスの大きさといった形で確かな優位があるものの、コスチュームごとに属するタイプや習得するアビリティが異なっており新たな特徴を持つため最終的な評価はプレイヤーの腕と方針にゆだねられる。
 (なお差分キャラクターというと水増しのイメージがあるが、本作の場合は修行やWebコミックで濃密に描いているキャラクターをさらに掘り下げるものとしてプラスに作用していると受け止めたい。)

 というわけで、ここで現在(2018/01/30)本作に登場している基本キャラクターを一通り紹介してみよう。
 画像は本作に収録されたキャラクター漫画からの抜粋(一部はゲーム本編より抜粋)を加工したもの、説明文は独自の主観的な内容となるが容赦してほしい。









 ちなみに、本作は修行のとっつきづらさを考慮してか積極的に攻略情報を提供し攻略wikiへの誘導も行っている。
 特にガチャで獲得したキャラクターが「アタリ」か「ハズレ」か気になったプレイヤーに対しては、ゲーム内で「キャラ評価」の情報を交換し合うシステムが用意されているほどだ。
 ・・・が、運営はこのコメントに関して検閲を行っていないらしく、とんだ無法地帯となっている現状である。
 女性キャラクターには下劣なコメントが付くし、巫女のカンナなどは当然のごとくホモ(淫夢厨)が湧く、コリキはビジュアルといい性格といい大不評がつき「雲の国編」の修行での代表を下ろされることとなったようだ。
 真剣に攻略情報が欲しい人やスルースキルが低い人はご遠慮、特に作風に反して子供には見せたくないと思われるのでこの辺りは要注意である。

・コンテンツの傾向について

 実のところまだプレイ日数が浅いのでコンテンツの実装方針について確かなことは言えないのだが、一応参考としていくつか気になる点を挙げておこう。
 ひとつは「過去イベント」について。
 本作は過去のイベントでもストーリーを読み返す項目が用意されており、自分が参加していなかった回でも専用の「チケット」を消費してアンロックすることができる。
 この点はキャラクターを魅力とする本作のデザインに沿った、好設計と捉えたい。

 次に「ガチャ」の内容について。
 本作の課金石は「50個/\120」から始まり「7500個/\9800」が最高額。ガチャは2500個で11連が基本で、ステップアップガチャ(9STEP目で確定が基本?)やキャラ同梱の福袋などが提供されたようだ。
 気になるガチャの結果については、体感ではイマイチ渋い感がある。
 ゲーム内の「ストーリーミッション」で頻繁にガチャ券が配られるのだが☆3超はとんと当たらず、手持ちの☆4・5は11連やステップアップの確定分しかいないよーな・・・。
 (追記:02/02 私事だが、ストーリーミッション150を終えた時点で☆5:4、☆4:19、☆3:115、という分布。☆5は3%、☆4は10%らしいので一見確立通りだが、ほぼ「☆4以上確定」や「新キャラ〇%ガチャ券」で当てたものなので結構悔しい。とか言っていたら[節分]イナリが当たって素直にうれしい。)
 まあキャラクターのレベルキャップは「上限解放」で、キャラ同士を重ねる「覚醒」は別のアイテムで補えるので、高レアリティが当たりにくい設計は理に適っているのかもしれないが。
 欲しいキャラがいるのであればイベントガチャの確定やピックアップを外したくないところだ。

 さておき個人的に一番気になっているのは「修行」の舞台についてだ。
 サービス開始からおおよそ半年がたち「イツクシマ編」、「タタラ編」、「雲の国編」、が実装されているが、これらは後のものほどシステムが複雑で「特効キャラ」を必要として行く設計らしい。
 特に最新の「雲の国編」では新☆5キャラの「サラ」が強力な特効として据えられており、この傾向が続くとガチャゲー・フレンド選別ゲー化しそうだという懸念を感じるところである。
 むしろ攻撃が上がりやすい、防御が上がりやすい、という単純な傾向のものや、既存キャラクターの新ストーリーが展開されるものを充実させてほしい気がするのだが・・・今後よく注視してゆきたいところだ。

・結びに

 「バトル」と「修行」の2つの柱を持つ本作、特に「修行」は本作ならではのコンテンツだ。
 個性あるキャラクターから一人をピックアップし「仲間」と切磋琢磨しながら強さを突き詰める内容は、物語としての読みごたえもゲームとしての攻略しがいもあり熱読すること請け合いである。
 自由度の高さのおかげでどのキャラクターでも自分だけの個性を発揮しつつ最前線に立たせることができるポテンシャルを秘めているので、気になるキャラクターがいた人やそうしたキャラビルドに熱中する人は要注目だ。
 今後どういう形に仕上がってゆくのかやや不安なところもあるが、まだまだ新作らしい熱気がある本作を見逃さないでほしい。

・攻略ワンヒント

 ・修行キャラを強化する際に「強化玉」と共に必要なのが資金、「ゼニ」。
  ただしこれをゲーム内で大量獲得する手段は限定的で、回数が限られているものや高難易度のもの、ガチャの特典といったものばかりだ。
  ストーリーミッションで手に入る分は広く浅く使いながら感触を確かめて、不足に迫られたら課金して購入するか、あるいはクエストに参加して勾玉を売るくらいのコツコツとした稼ぎ方でがんばろう。
  また助っ人キャラを利用してもらうことでもいくらか獲得できるが、これで必要額を賄えるのはリアルニニギぐらいフレンド(フォロアー)のいる人だけだろう。

 ・タタラ編は覚えることが多く特効キャラも必要とされているが、スパルタのイメージに反してキャラを育てやすい。
 フデマメと違って自ら修行を監督するキイチが意外とスイートなのもポイントだ。

 ・タッグストーリーはキャラさえそろえれば簡単に大量のポイントを手に入れることができるので序盤は有効だ。
 が、属性や得意特訓がばらばらになりがちで、獲得できるポイントは一人頭24点くらいと実はそれほど大きくない。
 マヒトのように複数のストーリーを持つものやコロン・イナリのように得意特訓が重なっているもの、雲の国修行地のようにストーリーでの獲得ポイントにボーナスがある場合、などその他の兼ね合いも含めて吟味しよう。

 ・仲間の技を伝授してもらうには攻撃や防御といったタイプが同じである必要がある。
 汎用技ばかり覚える気がしたらそのあたりを確認だ。

 ・左上の勾玉は攻撃力+、右上は防御力+、中下はHP+、のメイン効果で固定のようだ。メイン効果を吟味するとしたらこれら以外の3箇所というわけだ。
 それらには「攻撃%」、「防御%」、「HP%」、が付きうるほか、中上は「素早さ+」、左下は「会心%」・「会心ダメ%」、右下は「回避%」・「命中%」、が追加で抽選に加わるようだ。
 育てづらい会心%を補ったり、突き詰めた攻撃力やHPをさらに伸ばしたりとビルドに合わせて選んでみよう。





(記事作成:2018/01/30、今後のアップデートによって記事の内容とゲームの内容がかみ合わなくなることもございますがご容赦ください。)
(記事編集:2018/02/10、攻略ワンヒントほかを追記・調整。)
(記事編集:2019/02/26、リンク修正。)

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