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ページ公開:2023/12/26 最終更新:2025/04/15


・PC買い替え後にやったこと

 先日PCが逝った。

 何も年末のこんなタイミングでと思ったが、いかんせんそのきっかけを作ったのは自分だったので自己嫌悪に悶絶しながら急ぎAmazonに膝を屈してきたのだ。
 購入したのはLenovoの小型パソコン「ThinkCentre M720s」。
 公式サイトではもう取り扱っていない型落ちの中古品だが、インテル第8世代のCore i5というタイミングの良いCPU(前の世代から一気に性能が向上した、Windows11が要求する最低ライン)を搭載していてSSDやMS Officeも完備(起動が速いのとエクセルが使えるのは損をしない)、このうえでお値段2万円を切って保証付きという商品があった。
 モニタやキーボードや十分なストレージは付属していないが、それらは無事で使いまわせるのでむしろ都合がいい。

 ただしゲーム用としては明らかに力不足なので、同時にグラフィックボードの「Radeon RX550」を導入。
 小型PCということで使えるグラフィックボードも小型・省電力(ロープロファイル)のものに限られてしまうのだが、その中でもグラフィック用メモリ4GBを確保(2GBだとモンハンライズなんかは遊べない)していてAmazonで1万円ちょっとという点が目に留まったもの。

 ・・・実際取り付けるとなると金属カバーが引っかかってフタが閉じないという大問題に発展したが魔法の弓ノコと奇跡の掃除機でナーン・トカナーレだったと割愛する。
 (保しょ・・・こーゆーところが先代が逝った要因であろうか?)

 例えばこれで「3DMARK(デモ版)」の「Time Spy」を実行したときのスコアは総合1324のGOOD、グラフィックスコアが1176のCPUスコアが4664という結果だった。
 ・・・FPSで言えば10以下、感覚で言えばカックカク、2024年に向けてゲーム用PCと呼べる水準じゃないだろと言われると耳が痛いが、とりあえずDestiny2の悲哀の祭壇とアサクリオデッセイの勢力戦争でひと暴れしてきた感じ自身にとっての最低限は確保したとみなしておく。

 ただ、新しくPCを使い始めるとなるといろいろと設定が必要なもの。
 このページでは、主に自分向けの備忘録としてだが、今回行った優先度の高い設定から8つほどを覚え書きとして残しておこう。





1.Chromeのダウンロード

 真っ先にやったのがコレ。「Google Chromeのダウンロード」。
 最近のWindowsでは「Edgeで大丈夫ですよ?」と聞き返されるといううわさ話を聞いていたので、実際目で見てちょっと感動した。
 ふつうはEdgeで困ることもないとは言うが、自身では次にあげる明確な不便があってEdgeではダメなのだ。
 ブックマークの移動やサイトへのログインはー・・・Googleが管理しているので特に必要なし。
 流出のリスクがと不安を口にしてもいいが、メモ帳にアカウント名とパスワードを列挙するようなのはやはりナンセンスだったと実感する。

2.Chromeの起動オプションの設定

 「マイキャラホームページ」として公開しているように、自身ではWebブラウザのホームをソシャゲのキャラや画像ビューア、巡回先へのリンクにミュージックプレイヤーなどを配置したにぎやかなものにしているのだがこれを有効化するためにひと手間いる。
 具体的にはChromeを起動するショートカットの最後にローカルファイルへのアクセスを許可する起動オプション、「 --allow-file-access-from-files」を書き加えておくというもの。
 セキュリティ上の懸念があるということで通常は有効化されていないわけだが、もれなく自分で設計したWebページにハッキングもウィルスもあったものではなく。
 なおやる気があればレジストリのほうで既定のブラウザの設定をしている箇所にもこれを記述できるが、そこまでやる気はないのでスタートとデスクトップのアイコンのプロパティをいじるだけで十分とする。
 (というわけで、Edgeにはこのオプションがなく使えない、というわけだ)

3.前のPCからデータの移動

 このあたりで前のPCの内蔵HDDを取り出し、必要なデータの移動にかかる。
 USBでこれを接続するためには「SATAケーブル」というものが必要になるが、用意すればまぁブッ差すだけなので特に特筆することはない。
 高速だが低容量のSSDにあまり物を入れるわけにはいかないので、以前から使っていた外付けHDDを今後の作業フォルダとしても使ってゆくことになったわけだが、以前からバックアップを取っていた部分もあって移すのはこまごまとしたものだった。

4.タスクバーの結合の禁止

 と、ファイル移動のために複数のウィンドウを開いていたらふと不便と違和感を覚えた。
 Windows11の改悪として名高い「タスクバーのボタンの結合」である。
 例えば「移動元」と「移動先」のウィンドウを開いていて相互に行き来したいというとき、画面下のタスクバーを見てもそこにあるのはエクスプローラーのアイコン一つ、これにカーソルを合わせて目的のウィンドウを選びなおすという二度手間が押し付けられているわけである。
 かつ、現状最新の「23H2」までは公式にこの設定を変えるオプションが用意されていなかったのだ。
 (仮想デスクトップを使い慣れるなら気にしないのかもしれないが・・・選択肢ぐらいは欲しいところ)
 この時点でPCにインストールされていたのは「21H2」だったので、Windows11の公式サイトからインストーラと診断ツールをダウンロードして実行、これを更新してきた。
 WindowsUpdateでいいのでは・・・と内心舌打ちする手順だったが、まぁこれで作業効率は改善である。

5.共有フォルダの設定

 ファイルを移している間、当無線LAN環境下、そういえばスマートフォン(OPPO)とのファイルの共有も設定をやり直す必要があるなとぼんやり思い立った。
 すっかり手順を忘れていて少々手間取ったが、必要なことは2点、「エクスプローラ自体のオプション(折り畳み内)から表示タブ内の「共有ウィザードを使用する(推奨)」にチェックを入れる」と「最低一つのファイルなりフォルダなりをプロパティ内の共有タブから共有しておく」だった。
 スマホ側では「ファイルマネージャー+」を使用していて、「リモート」から「SMB」を選択して必要な情報を入れればあとは動作可能だ。
 (ゴチャゴチャした数字のIPアドレスはパソコン側の「ネットワーク設定とインターネット設定」から詳細設定とwifiの追加のプロパティを開いて表示する)

6.メディアプレイヤークラシックの導入と関連付け

 それから、移したファイルのうち動画を再生するにあたってはお気に入りのプレイヤーがある。
 「Media Player Classic」で、これをインストールしてくることと、動画ファイル各種をこれに関連付けるという手順が必要だ。
 (ダウンロードはGitHubで)
 「動画ファイル」と一口に言っても「.avi」だの「.mp4」だの「.flv」だのと複数の形式が存在しており、これらを目的のプレイヤーで開くには事前に対応した「コーデックス」のダウンロードやら「関連付け」の設定やらが必要になるわけだ。
 ・・・が、Media Player Classicはその辺優秀なのでコーデックスは気にならずオプションから一括して関連付け可能、ショートカットキーを多少いじったら以前と同じ感覚で使えるようになった。
 また、「.pdf」形式には「SumatraPDF」、「.txt」形式には「Mery」、とほかにも同様の設定を行ったが特に言及することでもないだろう。

7.ゲームライブラリの再設定

 落ち着いてきたあたりでゲームを起動する準備もする。
 「Steam」については「設定」の「ストレージ」から各種のゲームの置き場所を設定することになり、これを今まで通り外付けHDDのフォルダと指定することであっさり移行完了した。
 「Epic Games」については少々厄介で、インストールフォルダの設定などがなくインストールしなおすことが求められ、しかしてインストールが始まったら即座に中断し、以前のインストールフォルダから「中身」を移すことでダウンロードを省略できるということが公式で説明されていた。
 整合性チェックで多少時間を食ったが、こちらも移行完了だ。
 ほかにも何かストアを利用していた気がするが、アクティブでプレイしているゲームがないということでとりあえず準備完了だ。

8.セーブファイルの移動

 で、いくつかゲームを起動してみると・・・「0% 0% 0%」。
 セーブデータをCドライブのドキュメント内に保存しているゲームが多いためで、最後にこれを移してくる必要があるというわけだ。
 具体的な場所は、例えば「ドキュメント」や「ドキュメント/My Games」、「C:¥[ユーザー名]¥user¥AppData」内の「Local」や「LocalLow」だろうか。
 特にオープンワールドだとSSDの容量に全く配慮してないなというものがゴロゴロあるうえ、自身も自身でボス戦ごとに別にデータを残しておくようなクセがあるので、このフォルダは「クイックアクセス」に登録して定期的にバックアップに移すのがよいだろう。


 ここまでやって人心地ついた気がするが、まだ日が浅くこれから予期しない問題も出てくると思われる。
 何かあれば今後も追記してゆくこととしよう。





追記1.ステレオ音声の左右の入れ替え

 と、いうわけでDestiny2をやっていたのだが早速問題発生、マップの右側で銃声が聞こえたのでさっそうと駆け付けたら誰もおらず、自分以外ははるか後方で標的と戦っていたということがあった。二次会?なんのことやら
 ・・・机の上のスペースの都合上スピーカーを左右逆に置かざるを得なかったのをすっかり忘れていたのだ。
 (ちなみにブツはクリエイティブ・メディアの「Creative Pebble」。)
 オーディオの左右を入れ替える、というのは簡単そうに思えてWindowsは公式にはサポートしておらず、今回は「EqualizerAPO」というソフトを導入して解決する。

 1.インストールの過程で音声を調整したいデバイスにチェックを入れてPCを再起動
 2.スタートなどから「Editor」を開く
 3.一覧の「+」マークから4つ目の項目を追加、「Control」内の「Channel」を選ぶ
 4.+・-に続くメモのようなアイコンをクリックして、内容を「Copy: L=R R=L」に書き換える
 5.保存すれば設定完了。ほかの調整内容が不要なら電源マークを押して無効化するとよい。
 以上、設定内容次第ではほかにもいろいろ便利なことができそうだがやりたかったのはこれだけだ。

追記2.ブラウザ乗り換え (追記:2025/03/05)

 前々から話題があったとはいえ、いよいよChromeで無料アドブロッカーの「uBlock Origin」が使えなくなった。
 (※と、思ったが嘘だった→ 参考:Gigazine「Googleが「uBlock Originのサポートは終了しました」とウソをついているとネットが騒然、広告ブロッカーを使い続ける方法はコレ」

 これは主に広告収入で成り立つGoogleのポリシー的な変更によるので改善の見込みは薄く、有料のアドブロッカーを代替することもできるものの、今後さらにアドブロッカーへの締め付けを強くしてゆく懸念があって正直音を上げる問題である。
 一方でMozillaの「firefox」はuBlock Originのサポートを続けるというので、渋々ながらfirefoxへの乗り換えを試してみることとした。
 すると、いくつかChromeにはない利点を見つけることができたので挙げてみよう。

 1.「uBlock Origin」を使い続けられる
 まずは当然これ。正直鼻の毛穴のアップも今〇〇できないなら絶対に見ないでくださいもホモ動画のケツ筋ビートも見たくないのでアドブロッカーなしでのブラウジングはまったく考えたくない。
 広告収入に関連してこれを自分勝手だと非難する企業があることは承知するが、「不適切広告」による犯罪教唆も子どもへの悪影響も何ら対策されていない不法の世では拒絶で自衛するしかないだろう。

 2.モバイル版がある
 Google Chromeもアンドロイド版がある・・・というか当然として既定のブラウザだが、こちらは拡張機能をサポートしておらずアドブロッカーには対応していなかった。
 そこで「kiwi browser」を使っていたもののこちらはこちらで先日開発を終了し、別の理由で乗り換え先を探さねばならなくなっていた。
 のだが、firefoxもアンドロイド版を公開していて拡張機能にも対応しており、「uBlock Origin」もそのまま使えるということでむしろおすすめ拡張機能の一番上に来ていた。
 二つの課題が一挙に解決した気分だ・・・食わず嫌いしていたのが悔やまれる。

 3.消費メモリが重くない?
 食わず嫌いの原因は2ちゃんねるでブラウザでマウンティングを取ってる連中由来の不快感があったことと「消費メモリが重い」という比較情報をいくつも目にしていたことによる。
 のだが、拡張機能モリモリのChromeとuBlock Originを入れただけのfirefoxというハンデ戦の上で適当な動画を見てタスクマネージャーを覗いてみたところChromeの方が消費メモリが多かった。
 具体的に何の拡張機能を入れていたかはめんどくさいので伏せるが、どうやら「Firefoxは消費メモリが重い」は欠点として挙げるほどのものではなさそうなのだ。

 4.さらばカーソルブラウジング
 日本語はひらがな・カタカナ・漢字・アルファベットを使い分ける言語であり、「変換」という重要な工程を踏む。
 このうち、入力した文字列を一括してカタカナに変換するキーとして「F7」があるのだがー・・・
 Google Chromeの場合、これがキーボードでwebページをスクロールする「カーソルブラウジング」の起動キーと認識されてポップアップを出すうえ、これを永久的に消し去るということに対応していない
 (ちなみにカーソルブラウジングを有効にすると「ページ末尾」に移動する「End」キーが「カーソルのある文の末尾に移動する」に切り替わるなどかえって閲覧しづらくなる
 おかげで「Insert」、「Num Lock」、と並べておジャマ三銃士に数えてやろうかという勢いだったのだが、firefoxの場合は「二度と表示しない」のチェックボックスが利いて完全におさらばできた
 正直これが今回一番うれしい


 さて、では導入の手順について。
 といっても公式サイトからダウンロードしてインストールするだけ、ブックマークやログイン情報などは初回起動時にさくっと引き継げるので面倒もなし。
 拡張機能についてはいくつか引き継げないものがあって個別に対応することになったが、改めてみると使っていない機能も結構あって案外いい機会だったかもしれない。
 あと忘れてはいけないのは「設定」でフォントと文字サイズを微調整したことか。

 個人的に必要だったのは上記本編「2.Chromeの起動オプションの設定」に相当する「ローカルファイルへのアクセスの許可」の設定だったが、
 1.「about:config」にアクセスして「高度な設定」を開く
 2.「fileuri」で検索した結果のうち「security.fileuri.strict_origin_policy」をダブルクリックして「false」にする
 だけで画像ビューアが機能するようになった。

 評価期間として今後しばらくはfirefoxを既定のブラウザとして使用してゆくこととしよう。
 

追記3.グラボ死亡!? (追記:2025/04/15)

 先日、ゲーム中に不運にもPCがフリーズ、一切操作のしようがなくなったのでやむなく「電源ボタン長押し」での強制終了を行った。
 ところ、再起動したときにデュアルモニタの片方が表示されないという事態に
 冷や汗をかきながら「Win+Ctrl+Del」でタスクマネージャーを起動し、GPUの状態を確認したところ増設したグラボが表示されない。
 嗚呼、グラボが逝った!!とこの時本気で思った。

 死んだ魚の目をしながらAmazonやYahoo!ショッピングを見て回って、0の数を数えているうちに意識が遠くなり、寝て起きたらすべてが夢だったことにならないかと現実逃避しながらPCをスリープさせようとしたのだが・・・。
 今度は「スリープ」の項目がない。消えている。
 まさかPCまで・・・?と思っても良かったのだが、この時は一周回って冷静になってしまい、原因を検索してみたところグラボのドライバが合致していないという原因に行き当たった。
 そこで検索ボックスに「デバイスマネージャー」と打ち込んで「ディスプレイアダプター」の項目を確認してみたところ・・・。
 あった!増設グラボあった!これで勝つる!
 グラフィックボードは破損していたのではなく、フリーズ時にデバイスが無効化されてしまっていて、強制終了から復帰したのち有効化されていなかっただけだったようなのだ。
 というわけでデバイスを再度有効化して事態収束、今回の出費は0に抑えることができたらしい。
 フリーズの原因・・・については棚上げとなるが、それ含め今回のパターンは肝に銘じておくこととする。





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