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ページ公開:2013/08/20
学校
(
がっこう
)
の
怪談
(
かいだん
)
プラットフォーム
:
セガサターン
開発
:
セガ
発売
:
セガ
発売年月日
:
1995年 7月
ジャンル
:
アドベンチャー
プレイ人数
:
1人
セーブデータ
:
1つ2ブロック、3ファイルまで
システム
シナリオ
グラフィック
サウンド
ゲームバランス
その他
単純
蛇足多し
粗い
ワンパターン
非常にぬるい
原作あり、
「学校の怪談(1995)」
☆今回のレビューはキャラクターゲームのレビューとなります。☆
・ゲーム概要
1995年に公開された映画「学校の怪談」を、公開とほぼ同時にアドベンチャーゲームとしてリリースした一本。
「うひひひひひひひひ・・・・・・」の広告イラストが印象的な原作は当時の少年少女に大ヒットし、食玩(ホログラムカード)や漫画化といったメディアミックスを織り交ぜつつ第4作まで続くシリーズ化を果たした。
その簡潔なタイトルから「学校であった怖い話」や「
学校のコワイうわさ
」と混同しかねないが、本作はあくまで同名の映画をゲーム化したものなので要注意。
当然、ネコ目の花子さんがかわいい子ども向けアニメや
フジテレビ系列のパンチラアニメ
、魔女先生が活躍する怪奇漫画などとは一切関係ないのであしからず。
・あらすじ
夏休みを明日に控えた終業式の夕方。一人の少女が忘れ物を取りに学校へ向かい、誘われる様にして旧校舎へと足を踏み入れた。
立ち入り禁止とされ、オバケが出るという噂の絶えない旧校舎を奥へ奥へと向かった少女は、つい女子トイレの中で花子さんと呼びかけ、そして・・・。
それをきっかけとするかのように、妹を心配した姉、いたずらに入り込んだ悪ガキ、不思議な力を持つ双子の兄、ら5人の少年少女と1人の教師が次々と旧校舎に引き込まれてしまう。
出口の封じられた旧校舎の中ではウワサとして広まっていた様々な怪奇現象が動き始めており、少女らは旧校舎を舞台に右へ左へと翻弄されるのだった・・・。
・ゲームシステム
・・・といった流れの映画を、ゲームと言うメディアにて再演したのが本作の内容だ。
具体的には「
移動シーン
(マップ画面)」で旧校舎の教室を選択して再生するシーンを決定、静止画をクリックしてアイテムなどを探す「
探索シーン
」と映画のワンシーンを再生する「
ムービーシーン
」をそれぞれ消化してゆく流れとなっている。
「探索シーン」では順番に開放されるクリックポイントを探し出して小イベントを消化してゆく。
このシーンはオリジナル色が強く、コミカルなイベントが中心となるほか「あかいきのこ」といった回復アイテムを入手することが出来る。
一般的なアドベンチャーゲームと異なり謎解き要素は皆無であり、クリックポイントではカーソルが反応するなどするためほぼ自動で進行するものと思ってよいだろう。
またここで手に入る「はにわのかけら」を8つ全部回収することがゲーム全体の目標となっており、これがゲームの進行度における目安となっている。
・・・先に映画を見ていれば大体の流れは分かるうえ、原作に無いオリジナル要素としての登場なので蛇足感が半端ではないのだが。
「ムービーシーン」では原作映画のワンシーンをムービーとして観賞する。
基本的には粗めの画質でムービーを眺めるだけのモードであるが、時には「アクションシーン」として操作を必要とすることもある。
アクションシーンではムービー中に表示されるガイドに従って方向キーやボタン連打を入力し、失敗時の体力消耗を避けることとなる。
入力に失敗すると体力を失い最悪ゲームオーバー(コンテニュー可)になるが、それ以外にはやり直し等のペナルティも無いので難易度は低い。
これらを「移動シーン」でまとめ、原作に沿って進行させているわけだが・・・。
登場人物が別行動を取っている場面でシーンを前後させることが出来る、以外に分岐などは無く、見事に一本道の内容となっている。
そのくせ一定のシーンを消化して区切りに到達しないとセーブできない、ロード時にデータ状況を確認できない、ムービーシーンはスキップ不可、など遊びづらく、ゲームとしての完成度は低いと言わざるを得ない。
・まとめ
原作の内容がほぼ丸々入っているため映画の販促用としては微妙、単独のゲームとして見ても内容が薄すぎて微妙、ホラーとしても探索シーンが流れを妨げて微妙、と魅力に欠ける本作。
物語としても原作のDVDなりビデオなりをさくっとレンタルしてきた方が数段楽しめるはずなので、特に本作にこだわる意味は薄いだろう。
一応、シリーズのファンでグッズ収集の一環として楽しみたい、映画よりもじっくりと時間をかけて楽しみたい、といった人にはオススメ・・・かもしれないが。
・関連作品
・学校であった怖い話
:
SFCでリリースされたバンプレストのホラーノベルゲーム。高校生がそれぞれに怪談を語り合うという内容で、内容の対象年齢も相応に高い。
その後PS(学校であった怖い話S)、同人ゲーム(アパシー・シリーズ)にてリメイクされているロングセラーでもある。
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