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ページ公開:2020/01/21


武器語り「Destiny2」


 このページではオンラインFPSRPG「Destiny2」に登場する武器から個人的なお気に入りを紹介したい。
 未プレイの方にも伝わるよう基本的な説明も盛り込んだので冗長なところもあると思うが、これらから本作への関心を深めていただければ幸いに思う。

 ※以下に掲載する画像はすべてゲーム中のスクリーンショットをリサイズ・一部加工したものです。
 また与ダメージの数値に大幅な差があるように見えますが、マップによって数値の基準が変動するという本作の仕様によるものであり武器の性能を比較する意図はありません。




データ分析、偵察、共同知能の機器をご利用いただきありがとうございます。私の名前はダーシーです。

ガーディアンが優れた武器を探しているというのは、一般的に理解されている事実だ。 だが、あまり知られていないもう1つの事実は、我々武器も限られた手段を使って相応しい使い手を探しているということ。 知的な武器達は互いに遠隔測定を交換することで情報提供し合い、使い手の癖について噂話をすることがある。 チームが負けそうな時にクルーシブル対戦から退出するやつか? ストライクミッションに参加したのに仲間に任せっぱなしのやつか? ガーディアン、我々は知っている。何もかも知っている。
私の望みはささやかだ。戦いのリズムを心得ているガーディアン、夜通し戦略をシミュレーションするガーディアン、一番相応しいと思えるガーディアンと出会い、パートナーとなることだ。

「D.A.R.C.I.」の伝承より


 これは、オンラインFPSRPG「Destiny2」に登場するある武器のフレイバーテキストである。
 オンラインゲームをプレイしていて人一倍武器に愛着するタイプだと自認するようになった自分にとっては、これはなかなか刺さる文章であった。

 □:Destiny2について
 「Destiny2」は2014年に発売されたオンラインFPSRPG「Destiny」の続編にあたる作品。
 2017年9月〜10月にかけてPS4、Xbox One、Windowsの3プラットフォームでリリースされていたが、Windows版は当初「BATTLE.NET」限定配信という形で間口が狭く、個人的に触れる機会のないタイトルであった。
 ところが2019年10月の「影の砦」アップデートに伴ってこれが解消、Steamでの配信に移され、基本無料化していたこともあってプレイを始めたものだ。
 開始当初はゲーム序盤の流れが壊滅的に分かりづらく、記憶喪失の英雄という設定のもと生まれたての小鹿のように必死に環境に追いつこうとしたものである。
 同じ轍を踏まないよう、これから始める新規プレイヤーにはまず「タワー」マップ右側の「アマンダ・ホリデイ」から「カバル大戦」を受け取って進めるよう推奨したい。

 さてコンテンツとしては他のプレイヤーとマッチングしてショートストーリーのクリアを目指す「ストライク」のほか、ゲームのマップを自由に探索することもでき、ランダムに居合わせたプレイヤーと即興で共闘して敵や課題の解決を目指す「公開イベント」や「重要標的」というシステムがある。
 この共闘感は、自身が以前国内ゲームに求めたように惹き付けられている点だ。
 この上でゲームバランスは突出した火力を発揮しづらいよう、武器の威力にマップごとのキャップを設けたり銃の「フレーム」ごとに威力を横並びにしたりと注意深く整えられている。
 一方で銃のみならずキャラクターのスキルも重要なバランスで、特に数分に一回というクールタイムを持つ「スーパー」スキルは通常の武器とは別物の超人的な活躍を可能としている。
 初心者であっても上級者であっても肩を並べて戦え、時に瞬間的に見せ場を作ることもできるこのシステムは楽しさの間口が広いものである。

 ただ本作はPvEコンテンツとPvPコンテンツの両方をメインに据えて調整に腐心しているなど何かとゲームの設計方針が迷走している感があり、「ブレイクネック」の例のようにいたずらにナーフしたり、「世捨て人」の例のように環境を一変させる武器によってPvPに誘導したり、「チャンピオン」というエネミーにおいて特定の特効武器を使うよう強制したりしている。
 また、マッチングのないPT専用コンテンツがある一方でゲーム内に「ルーム」や「掲示板」の概念が無く、コミュニケーションツールが非常に貧弱だという点も不便である。
 プレイしていて不満を感じる部分が少なくないため、あまり入れ込みすぎないようさわり程度にプレイしているのが現在のプレイスタイルというところだ。


 さておいて、このページでは上記のフレイバーテキストに触発されたとして本作で気に入っている武器をいくつか紹介してみたいと思う。
 ただ、あくまでも「好きな武器で参加できる≒どの武器でもクリアできる難易度」が自身のプレイスタイルの限度である。
 以下は個人の好みであってPvPやレイドでの推奨武器ではないのでその点は留意されたい。



 

・サンショット



 エキゾチック(ユニークレアだが一度に1つしか装備できない)の「ハンドキャノン(大型のリボルバー)」。
 連射が効かずリロードも遅いがヒットボックスが大きく高威力、という同種の中では比較的取り回しが軽く威力は抑えめ。
 ユニークとしての特徴は「着弾地点で爆発すること」と「この武器のダメージで倒した敵が爆発すること」だ。
 「着弾地点で爆発すること」は着弾と爆発でダメージが分割されているという形。あまり範囲が広くないが密集した敵には効果があり、また空中から撃てば多少外れてもダメージが入る当てやすさにつながる。
 とはいえ「この武器のダメージで倒した敵が爆発すること」がこの武器の醍醐味で、これによって敵集団に対して強力な範囲攻撃を行うことが出来るのだ。
 ・・・直接弾丸を撃ち込んだ敵はもちろん、その後の爆発によって倒した敵もまた爆発するのである。この連鎖爆発の爽快感はほかの何物にも代えられない。
 敵を爆発物として逆用してしまう、というのも個人的に大好きなパターンであり、敵の配置を見た時にどのように攻めるかの戦術が変わってくるあたりも使っていて飽きないところである。


 

・ブラックスコーピオン 4SR



 連射が効かないが命中精度が高く射程距離が長い「スカウトライフル」のひとつ。
 ところがこの武器はトリガー長押しでフルオート連射が出来るというユニークな特徴があり、複数の敵と遭遇する近・中距離戦にも対応が可能なのだ。
 ゲームデザイン上所定のマップを敵を蹴散らしつつ走破する・・・というコンテンツが多いため、地形や距離を問わず危険度の高い目標を優先的に排除できるこの武器の汎用性はとても頼りになるだろう。
 ただ入手性が壊滅的に悪い、という難点があり、現環境までは多数の候補を持つランダム報酬から運良く引いてきてさらに好みのパークを引き当てなければならないという状況にあった。
 幸いにして今の時期に限り確実に入手可能な課題が用意されているので、画像の物はこれで何とか引いてきたものである。
 パーク構成は、元々が単発攻撃の武器種であるためか弾持ちが良くなく、これを補うよう弱点部位に3発ヒットするたびに1発返却される「トリプルタップ」、弱点部位を狙いやすい事から弱点部位への攻撃で倒した敵が爆発する「ドラゴンフライ」、加えてやや不足している射程距離を確保するのが良かろうと選んだ構成だ。
 ちなみに、本作の装備はエキゾチック武器を除いてカラーリングを変更する「シェーダー」というアイテムに対応しており、本ページの武器のカラーリングはデフォルトでは無く個人の趣味でシェーダーをチョイスしたものである。


 

・イボウミヘビ



 持ち歩ける弾数が多くフルオート連射できる近中距離用武器「オートライフル」のひとつ。
 中でもこの武器は発射レートとマガジンサイズが共に高く弾幕の形成に特に優れている。
 上記ブラックスコーピオンと同様入手性が悪く今シーズンでの救済措置もない(代替品は出たが・・・)のだが、これは運良く納得できるパーク構成が出来たもの。
 弱点部位への攻撃で敵を倒した後リロードが大幅に短縮される「アウトロー」、敵を倒した後にリロードすることで一定時間威力が上昇する「キルクリップ」、というシナジーの高い定番構成である。
 他の武器種と比べると力不足を感じる距離や相手もあるが、トリガーハッピーの気分に浸りたいときはもってこいの一丁だ。
 なお、「イボウミヘビ」というけったいなネーミングは原語では「Perseverance(パーセベランス、忍耐)」。
 フレーバーテキストも「It was a long time coming. But it wasn't the wait. It was the journey.(やっとこの時が来た。しかしここに至るまでの間は停滞では無かった。それは道程だった。)」と全く異なるのでたぶん誤訳をネコババした感じだ。


 

・ドレッド・ベンチャー



 高威力・長射程の花形武器「スナイパーライフル」のひとつ。
 中でもこの銃は「好戦的なフレーム」という設計によって特に単発威力に優れ、優れる代わりに3発ずつしか装填できない(マガジンによっては4発ずつ)難点を持つ。
 DPSを出すとしたらリロード速度を何とかしないといけないというわけで、愛用の物はそこを補った構成だ。
 理想を言えば弾持ちも向上する「トリプルタップ」を付けるところだが、いかんせん3発(4発)しか装填できない銃で素早く3発正確な部位にヒットさせる(要するに外せない)プレッシャーに負けて「アウトロー」と、弱点に当ててさえすればリロードが短縮される(あと銃口の跳ね上がりも押さえられる)「高速ヒット」に妥協している。


 

・極寒のジャッカル



 高威力・長射程の花形武器「スナイパーライフル」のひとつ。
 この銃は本作初期に実装されたものとしてパークが固定で改造パーツの使用も不可、ただし現在でも入手でき攻撃力はシステム上更新が可能なため実用は可能な範囲という代物だ。
 銃本体のステータスはまんべんなく高く、マガジンとしてリロード速度を上げる「フレアマグウェル」が付いており、「アウトロー」も選択可能。
 上記ドレッド・ベンチャーの選別にも意識した、自身にとって本作のSRの基準となった一品である。
 なお、入手は「火星」で「スリーパーノード」という宝探しをしているとランダムに景品になるというものだ。


 

・テレスト



 撃つ前にチャージを必要とする代わり高威力の弾丸をまとめて発射する「フュージョンライフル」のエキゾチック品。
 この銃は発射した弾丸がその場に付着する爆弾となり、敵に反応して起爆する「罠」になるという特徴を備えたものだ。
 爆発によってダメージを与える都合上範囲攻撃としても使えるほか、距離によってダメージが減衰すると言うことも無く、フュージョンライフルの仕様として発射の瞬間に銃口を振ることで弾丸を拡散させて撃つこともできる。
 言ってみれば距離・密度・時間のいずれにも対応して攻撃できる非常に汎用性の高い武器なのである。
 さらに言えばこの弾丸はほかのプレイヤーやオブジェクトにも付着するため、敵に突っ込む味方に張り付けてフォローする、ドラム缶に張り付けて転がし崖下をまとめて攻撃する、なんて応用も可能なのだ。
 (そんな使い方が必要かは別にして)
 ただしこういった特徴が悪さをするのかやたらと不具合に縁のある武器でもあり、一時は使用不可能にする措置が取られると言うこともあった。
 また、本作のエキゾチック武器は本体を入手するほかに「媒体」というものを入手し、さらに一定の条件を満たすことで最大の性能を発揮するという設計なのだが・・・。
 テレストの場合はこの「媒体」を予習や人数集め必須のレイドコンテンツで入手する必要があり、すなわち自身には無縁のものとなっている。
 これまた不具合を利用してソロで取る手もあるとはいうが・・・歯がゆく感じてしまうところだ。


 

・密輸人の約束



 射程が短いがそこそこ高威力でハンドリング(構えるまでの時間や照準の移動速度)に優れる「ピストル」のひとつ。
 中でもこの銃は入手性が良く様々な個所で手に入り、トリガーを引きっぱなしでフルオート連射が可能になる「フルオート・トリガーシステム」というパークが付く可能性がある。
 射程が短いとはいえ有効距離でのDPSは優れているため、トリガーを引きっぱなしにして敵に突っ込めばバッタバッタとなぎ倒せる快適さがあるのだ。
 画像ではまたトリガーを引いた後短時間安定性と命中精度が増す「トリガータップ」というパークが付いているが、もろもろの仕様上これは常に発動しているようなものらしく命中精度もかなりの物となる。
 右も左も分からない序盤のうちに手に入りうるものとしては、これはなかなか破格の性能を持つ一品と言えるだろう。


 

・デューク MK.44



 連射が効かずリロードも遅いがヒットボックスが大きく高威力という「ハンドキャノン」のひとつ。
 この武器は特にその特徴が色濃く、弱点を射抜いて一発で倒すか弾切れを起こして長いリロードをさらすかというハイリスクハイリターンの使用感を持つ。
 といっても、そこは画像のように「アウトロー」で上手くカバーできるだろう。
 画像の物はもう一つ「暴れん坊」という、敵を倒すごとにダメージが向上するパークが付いたもの。
 元々威力が高いので過剰な感はあるが、高ダメージでワンショットワンキルを決めてゆくのは痛快なものである。


 

・ストライカーハンド



 「剣」である。
 このゲームをプレイしていて最初に度肝を抜かれたのが、この接近戦専用武器種がユニークアイテムと言うこともなくあっさりと手に入ったことであった。
 ドロップ率の低い「ヘビー弾」を使用するが弾持ちが非常に良く、弾薬を共有するロケットランチャーやグレネードランチャーと比べても攻撃力に限っては上回るのである。
 特にこのストライカーハンドに関して言えば特定のコンテンツで獲得する必要があるがパーク候補が多く、ダメージ上昇系パークが2つ付くこともあるため攻撃力に特化できる。
 画像の物は敵を倒した後移動速度と攻撃力が上がる「暗殺者の刃」、ヒット数に応じて威力が上がる「大嵐の刃」、が付いたものだが刃のパークが一歩及ばず最高攻撃力というものでは無い。
 それでも、通常マップで参加するアクティビティのほとんどにおいてボスを瞬殺できるほどの攻撃力を期待できるのだが。


 

・ファイティング・ライオン



 「グレネードランチャー」のエキゾチック品だが、特にユニークな性能を持つ品。
 改めて言うと本作には3種類の弾薬が存在し、頻繁に手に入るが威力に乏しいメインウェポン弾、やや珍しいが威力に長ける特殊ウェポン弾、希少だが高い威力を持つヘビーウェポン弾、がそれぞれ特定の武器種に対応する。
 スカウトライフルやオートライフルはメイン弾、スナイパーライフルやフュージョンライフルは特殊弾、剣やロケットランチャーはヘビー弾、といった扱いであるわけだが・・・。
 グレネードランチャーの場合はヘビー弾を用い一度に複数発を連射できる「回転弾倉式」、特殊弾を用い一度に一発づつしか撃てない「元折れ式」、の2タイプが存在する武器種となっている。
 ところがさらに、このファイティング・ライオンは元折れ式かつメイン弾を使用する武器であり、弾切れを気にせずポンポン撃って行けるというユニークなのである。
 この時点でも十分ユニークだが、さらにこの武器が発射するグレネードは壁や地形に当たって跳ね返り、遠隔起爆が可能という特徴がある。
 つまり物陰にいる敵をワンクッション置いて狙ったり、敵集団の頭上を通過するタイミングで起爆したり、スポーン地点に転がしておいて時限爆弾にしたり、といった多彩な応用が可能なのだ。
 さらにさらにこの武器で倒した敵は必ずメイン弾をドロップする、この武器でダメージを与えた後別のなんらかの方法で敵を倒すと自動リロードされる、射撃後他の武器の性能が上がる、あとシールド持ちの敵に直接ぶつけるとちょっと痛い、といった特典もある。
 おかげでとっつきづらさはかなりの物なのだが、特徴を理解し使い込んでゆくと自身の上達を実感できてゆくという嬉しい武器ともなっている。
 単純に爆発が楽しいと言うこともあるが、本作をプレイするとしたら一度は使ってみてほしい一丁である。




 以上、9丁と1振りを紹介した。
 武器への愛着というのはこうしたデザインのゲームにおいてモチベーションを支えるものだと思うので、既プレイの方も、同ジャンルの別ゲーをプレイしている方も、たまにフレンドなどと武器の話で盛り上がって見てほしい。




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