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ページ公開:2021/09/28


スレイヤーズ ろいやる


プラットフォームセガサターン
プレイステーション
開発オニオンエッグ
発売角川書店、ESP
発売年月日1997年 7月 (SS)
1998年 6月 (PS)
ジャンルロープレ
プレイ人数1人
セーブデータ1つ73ブロック、3ファイルまで(SS)


システム シナリオ グラフィック サウンド ゲームバランス その他
試験的 オリキャラに存在感あり わりと良好 ボイス豊富 ドラまた かなりの意欲作





☆今回はキャラクターゲームのレビューです☆


・ゲーム概要

 原作:神坂一、イラスト:あらいずみるい、によるヒロイック&スラップスティックファンタジー作品群「スレイヤーズ」シリーズより、ゲームを舞台に展開された作品の一本。
 原作は月刊ドラゴンマガジンで連載されたライトノベルを始めアニメやマンガと意欲的に展開され、比較的年齢を選ばない痛快娯楽的な作風から90年代にはコアなオタク層からお茶の間までの幅広い層に支持を得た。
 本作はそうした原作群から特定のエピソードをゲーム化したものではなく、原作者監修のオリジナルストーリーに描きおろしのアニメムービーをふんだんに取り入れた内容によってゲームメディア向けに展開された完全新作である。
 いそうでいなかった苦労人気質の少年キャラクター「ラーク」が魔族にさらわれた妹を取り戻すために一族の遺産の謎に迫るというシリアスなストーリーを、敵味方入り乱れたボケとツッコミでドタバタコメディーとして描くおなじみのスレイヤーズテイストはさてどういったゲームとして落とし込まれたのだろうか・・・?


・リナ=インバース

 リナ=インバース。自称「美少女天才魔道士」にして、「ドラまた(ドラゴンもまたいで通る)」、「盗賊殺し」、「生きとし生けるものの敵」、「大魔王の便所のフタ(!)」、「大平原の小さな胸」、「赤い糸切りのリナ」、「魔を滅するもの」といった数々の悪名と(都市)伝説をとどろかせる今世最強格の魔道士。
 最強の黒魔法として知られる「ドラグ・スレイブ」を得意魔法とし盗賊退治程度で地形を変化させるほどの大破壊をふりまくほか、その盗賊も「悪人からは奪ってもいいという法律がある」などとうそぶいて寄り道程度に殴り込み身ぐるみ剥いでゆくなどの常識では理解できない倫理観と度胸を持つ超超危険人物である。


・ろいやる

 ・・・という破天荒な主人公を始め、美形剣士だがオツムのほうがクラゲなみの相棒ガウリィ、リナ以上の魔法の技能と非常識さを持つライバル白蛇(サーペント)のナーガ、といった強烈なキャラクターたちが魔物退治や遺失物探しといった普通の仕事をまったく普通でない騒ぎにしながら解決するという落語的な展開がシリーズの魅力だ。

 本作「ろいやる」ではとあるエルフの村が魔族(実体を持たない悪意ある超常存在)によって襲撃されたことから物語が始まり、幼いエルフの兄妹「ラーク」と「リネア」のうち妹リネアは魔族によって誘拐、兄ラークは辛うじて逃げ延びたが追跡を受け、それがきっかけとしてリナ一行と出会うこととなる。
 いわく襲撃の理由は伝説の古代遺産「レザリアム」の鍵となる首飾りにあるようだが、これは兄妹自身にしか扱えないため魔族たちは妹リネアを人質にあくまでラークの身柄の引き渡しを求めている・・・ということらしい。
 ラークはリネアを助けるため、リナはレザリアムの魔法を目的に、魔族に追われながらエルフの遺産の謎に迫る冒険が幕を開けるのであった。
 はたして、真面目で苦労人気質なラーク少年(26歳)はリナのハチャメチャな行動に最後まで付き合いきれるのだろうか・・・!?


・ドラまた

 と、いった内容をシミュレーションRPG(タクティクス)としてまとめているのだが、なんといっても原作が原作、オーソドックスな仕様になど収まらない。
 武者修行の旅をしているとはいえリナ=インバース、ガウリィ=ガブリエフともすでに世界有数の実力者であり、本作にはレベルの概念がない
 リナはゲーム開始時点で40種類もの魔法を習得しており、「ドラグ・スレイブ」では画面端まで到達する扇状範囲に壊滅的ダメージを与え、「ラグナ・ブレイド」では隣接ユニットにしか届かないが999カンストダメージ確定(敵HPは最大でも2000)という有様。
 ガウリィも攻撃を受けたときの対応を選択する反撃コマンドに「ぼうぎょ」という専用コマンドを持ちあらゆる物理攻撃を1ダメージに抑えてしまう(ボスにも有効)

 要するにほとんどの戦闘はガウリィを突っ込ませて渋滞した敵を後方から範囲攻撃で吹き飛ばせばOKであり、ゲーム開始時点でゲームクリア同然の戦力を有しているということになる

 また、本作には消耗品の概念がなく戦闘開始時はHP・MPが常に全快している
 これをして説明書では「ガウリィやナーガには尊い犠牲になってもらっちゃうとゆー手があるわっ!」とゆー攻略を紹介する始末。

 これがリナ=インバースである

 ただしワンパターンのヌルゲーかというとそういうわけでもなく、まず本作の戦闘進行システムは特殊なRTS式。
 ゲームはある単位時間のもと敵味方が入り乱れて行動しており、ポーズをかけて作戦を指示しながらその実行を見守るという形で進行する。
 ただしマップは正方形のマスで大きめに区切られているほか、各ユニットの行動中は他のユニットの時間が停止し専有的に行動するというターン制の特徴も盛り込んだものとなっている。
 このためポーズをかけてから実際に指示を出せるようになるまでは少々待つことが多く、フラストレーションをためやすい設計となってしまっている。

 そして魔法につきものの「詠唱」に関してだが、発動前のキャストタイムが一切なく即時発動する代わりにしばらく次の魔法が使えなくなるクールタイムが発生するという形式。
 また敵から攻撃を受けると追加でクールタイムが発生してしまい、いかなリナ=インバースといえど敵の接近を許してしまうと一方的に押し切られてしまうこともある。
 これは上記のシステムと合わせ敵が範囲内に並んだタイミングでポーズがかかれば「ドラグ・スレイブ」で一気に消し飛ばせることが確定し強い爽快感を得ることができるものの、反面ポーズがかかっても魔法が使えない、あるいは魔法が使えるようになってもポーズがなかなかかからない、という状況が発生し、進行システムには少なからず問題を感じるところだ。

 また、40種類も魔法を習得していても「魔族」には通常の魔法が効かず、消耗品の概念がないため仲間の回復や蘇生ができるメンバーが限られ、少し手段を誤ると戦闘はあっけなく破綻してしまう。
 本来、本作はこの特殊な進行システムに対応するためAIによるオート戦闘も充実させていたはずなのだが、ゲーム最初の戦闘からしてリナが魔族に接近戦を挑んで1ダメ連発で返り討ちに会うなどAIがほとんど仕事をしないのがこうした問題をことさら浮き彫りにしまっている。
 ちなみに各キャラクターに作戦指示を出す場合、戦闘の最初の指示は「AI設定」を選択し「手動」に切り替えてから「反撃コマンド」を設定し「攻撃コマンド」の中にある「移動」を選択するという手間を必要とする有様だ。
 ノーコストの「コンテニュー」システムがあるのであまり気にしなくてもよいとはいえ、ゲームシステムの問題点から手間が増え難易度が悪化するのは残念ながら「理不尽」として難点となるところだろう。

 ただ、ひとつの状況において多数の敵味方が入り乱れるシミュレーションRPGというジャンルは正しい選択だったと評したい。
 味方ユニットが3、敵ユニットが20〜30という圧倒的な数的不利や広いマップを表現するシミュレーションRPG、そしてこの広いマップを一瞬にして焼け野原にする「ドラグ・スレイブ」の迫力はゲームならではの表現として強烈に印象に残る。
 草原を舞台にしたマップでは炎系などの魔法の効果範囲内となると青々とした草が消し炭へと変化するという演出があり、焼け野原というのは形容ではなく文字通りの焼け野原となるのだ。

 また、「ドラグ・スレイブ」などの得意魔法の使用時にはクリティカル演出があり、通常は魔法の名前を叫ぶだけという演出がクリティカル時には原作でおなじみの詠唱文をボイス付きで披露するものとなる。
 その間ゲーム進行は停止するわけだが、本作の場合はそもそもがターン制の特徴を取り入れたものとしてその中断があまり気にならない。
 リナの場合十字範囲で使いやすい「ファイアー・ボール」にもこの演出があるため、ドラグ・スレイブ頼りの戦闘をせずとも見ごたえに不満はないだろう。
 ゲームシステムが悪目立ちするとはいえ数的不利や包囲された状況を少数精鋭で突破するという個々のステージ設計も決して悪くはなく、これを範囲魔法でゴリゴリ覆してゆくさまなどはキャスターの醍醐味と言って過言ではない。

 それからレベルや消耗品がないと言ってもRPG的な要素が全くないわけではなく、ゲーム全編を通してエネミーがステータス上昇アイテムをドロップするためこれを拾い集めてキャラクターを育成する要素はあるし、装備品は買い替えることができ、またキャラクターには能力を補正するコンディションの概念もある。
 このコンディションもユニークな設計で、「攻撃力修正値」、「防御力修正値」、「クリティカル発生率」、に相当する能力がそれぞれキャラクターに沿った名称となっている。
 リナであれば「気合い」、「根性」、「やる気」、ガウリィであれば「わざ」、「カン」、「満腹度」、という調子で、キャラクターに沿ったフレーバーとしても楽しめるのがうれしいところ。
 これらのパラメータは宿屋への宿泊や地方の依頼といったサブイベントによって変動するものとされ、メインストーリーの合間にこれらを探すことを冒険や探索の余地という形にしているわけだ。

 粗さも否めないとはいえ、「スレイヤーズ」のゲーム展開としてはある程度の満足がいく仕上がりではないだろうか。


・登場人物

 ・リナ=インバース (CV:林原めぐみ)
 言わずと知れた主人公。自称「美少女天才魔道士」にして、「ドラまた(ドラゴンもまたいで通る)」、「盗賊殺し」、(以下略)
 そのとんでもない人柄はどうやら実家の影響が大きいらしく、お金・悪党・食べ物がからまない事であっても一度関われば困った人は放り出さないという義理堅く面倒見の良い一面もある。
 (ただし、お金・悪党・食べ物がからまない事で困る人はあんまりいない。)
 また美少女を自称するが、ハッタリの効いたマントなどに目が行くためか特別容姿を褒められることはなく胸のサイズに強いコンプレックスも持っている。
 本作ではゲーム開始時から40種類の魔法を習得しており超広範囲攻撃魔法「ドラグ・スレイブ」やカンストダメージ確定の「ラグナ・ブレード」を習得しているうえ、全キャラクター中唯一戦闘開始時点で魔法を発動することが可能(ほかのキャラクターは初期クールタイムがある)。
 このためというかなんというか、開幕ドラグ・スレイブで即終了する戦闘すらある

 ・ガウリィ=ガブリエフ (CV:松本保典)
 リナの相棒。金髪長身美形で世界最強クラスの剣士だが、リナから「クラゲなみ」と評されるほどの天然ボケで今朝会った人物のことを忘れるほどに記憶力に問題あり。
 一方で戦闘センスはズバ抜けており、勘も鋭く、エルフ以上の視覚・聴覚を持つなど本能的な分野では非常に頼りになる人物である。
 メタなことを言えば、読者・視聴者への世界観の説明をスムーズに行う狂言回しとしての役割を持つ重要なキャラクターだ。
 本作では普通の剣を使っているため初期の攻撃力に乏しいが「ぼうぎょ」という専用コマンドを持ちあらゆる物理攻撃を1ダメージに抑えてしまう(ボスにも有効)

 ・白蛇(サーペント)のナーガ (CV:川村万梨阿)
 リナのライバル。リナに迫る攻撃魔法に加え高位の回復魔法も使える万能魔道士だが、「スリーピング」で自分含む無差別な相手を眠らせるなど根本的に使い方がおかしい
 容姿自体は長身長髪ボンキュッボンの美女で気品すら感じさせるが、露出の激しい衣装にドクロの意匠や黒マント、何があろうと高笑いして得意がるクセをもち金銭感覚が壊滅的など全体としてみると変人以外の何者でもない
 本作では味方ユニットとしての出番は限定的だが、ナーガ専用の「スリーピングN」が用意されているほか「高笑い」の専用コマンドはあらゆる物理攻撃を0ダメージに抑えてしまう(ボスにも有効)

 ・ラーク (CV:今井由香)
 本作のメインキャラクター。地方の村でひっそりと暮らすエルフの少年だが古代遺跡「レザリアム」の鍵を受け継いでおり、これを狙った魔族によって村を焼き払われ妹を誘拐されてしまった。
 その後は偶然出会ったリナがレザリアムに興味を持ったことで動向を申し出、行動を共にすることとなる。
 シリーズにいそうでいない真面目で苦労人気質のキャラクターで、リナの横暴な行動の数々に涙を流しながら結局染まっていってしまうという「けいけん(クリティカル発生率)」を積んでゆくこととなる。
 能力面では魔法のレパートリーに乏しく肉体も貧弱なため戦力的にはあまり期待できない。
 というか、リナたちが超人的過ぎるのである。

 ・ゼルガディス (CV:緑川光)
 リナの顔見知りの一人。邪妖精とゴーレムとのキメラに改造された肉体から元の人間に戻る術を探して旅を続けている凄腕の魔法剣士。
 魔族にも通用する青い炎を噴き上げる「ラ・ティルト」や剣に魔法の力を込める「アストラル・ヴァイン」を得意とし、人外の肉体も高い防御力としてゼルの戦闘力を高めている。
 かつては悪の手先として動いていたこともあって常にシリアスな雰囲気をまとうキャラクターだが、逆にシリアスな反応を狙ってからかわれることもある。
 本作では魔法ではリナ、物理ではガウリィに劣るものの座標指定十字範囲に攻撃でき相手を選ばない「ラ・ティルトB」の使い勝手がよく、防御力が高いためクールタイムへの影響を免れつつ前線で魔法を連発するなんて芸当が可能。
 なおラークとは気が合う様子。

 ・アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン (CV:鈴木真仁)
 リナの顔見知りの一人。セイルーン王国王位第一継承者フィリオネルの第二王女で重度の正義オタク。
 セイルーン王国の巫女であり高位の白魔法が使えるほか、自称「平和主義者」の父親の影響で素手による戦闘能力も高いのだが、悪人と見るや天誅を下さずにはいられない暴走気質を持つ要注意人物。
 リナ一行にゼルガディスと同時に加わっていた時期があり、本作でもパーティー合流までは二人で行動していた模様。
 本作では「リザレクション」による蘇生ができる本格派ヒーラーかつ防御力に長け前線での足止めもそこそここなせる便利なキャラクター。
 また「ラ・ティルト」および「B」も攻撃面で活躍し、一部のイベントではアンデッドを一掃する「ホーリー・ブレス」も出番がある。

 ・シルフィール (CV:冬馬由美)
 リナの顔見知りの一人。サイラーグシティの神官長の娘で巫女頭、ガウリィに思いを寄せる恋する乙女。
 基本的に知的で温和なヒーラーの鑑といった人物なのだが、リナへの対抗心からかドラグ・スレイブを習得してしまったという例に漏れない一面もある。
 本作では終盤で少しだけ合流しあまり出番もないが、アニメムービーでも披露するドラグ・スレイブはばっちり使える。

 ・魔族たち
 ラークの村を襲った魔族たち。いずれも人間に近い容姿を持つ高位魔族でほとんどの魔法と物理攻撃が通用せず、わずか3人で村ひとつを壊滅させてしまった。
 巨漢の男「モスマン (CV:郷里大輔)」、
 筋肉質な女性「エミリア (CV:山口由里子)」、
 怪老人「フォッグ (CV:大塚周夫)」、
 の三人に加えさらに青年姿の「ゾット (CV:江原正士)」などもう少し仲間がいるようだが首輪を狙う目的などは謎に包まれている。


・メディア面

 なお、本作はストーリーを通して11本ほどのアニメムービーを見る機会がある。
 内容はもちろん描きおろしで数十秒単位の内容のあるものがそろっており、全パーティーメンバーに出番がある(シルフィールは微妙だが)など見ごたえはばっちり期待していい。
 アニメムービー以外にも全体的にボイス豊富で会話中の顔グラフィックも大きめ、オリジナルキャラクターの「ラーク」もいい味が出ているので物語を読む部分は見ていて飽きないだろう。

 一方の戦闘中のグラフィックは2.5頭身程度にデフォルメされているがプリレンダされた滑らかなモデルを使用していて攻撃、被弾、範囲魔法の巻き添えとにぎやかにしゃべるためこちらも見苦しくはない。
 (手元のソフトでは多くのキャラクターに攻撃中ジャンプする表示バグがあるのが気になるが)

 また、あまり本格的に取り入れられたものではないが本作ではいくつかの用語や登場人物の説明を文章で表示するという場面もある。
 もう少し内容を充実させて資料集としてほしかった気もするが、言ってみればこれはノベルのようにマイペースでじっくり読み進める要素も、アニメのように目や耳を楽しませる要素も、ともに表現できるゲームというメディアの利点を押さえたものと評したい。
 あいにく内容が乏しいため、本当に原作を未読・未見の場合はついていけない部分が多々あるものの・・・ともすれば本作からシリーズに入り込む門戸として、メディアミックスのあるべき方法を示した例であるように思う。


・まとめ

 比較的オーソドックスなファンタジー世界を舞台にしながら、リナ=インバースをはじめとする強烈なキャラクターたちによって独自の作風を構築した「スレイヤーズ」シリーズ。
 ゲーム展開作品である本作は、一般的なゲームと比較できる内容でありながらハチャメチャなゲームバランスでシリーズの作風を体験させる強烈なキャラゲーだ。
 基本のゲーム進行システムに無視できない粗さを抱えているとはいえ、ゲーム最初からドラグ・スレイブで敵集団を消し飛ばすインパクト(焼け野原に点々とドロップアイテムが出現する)は忘れ得ない。
 一方でそれだけやっていればいいというわけでもなく、ステージに応じて ――包囲を一点突破して敵を正面に捕らえるまでや、あるいはそのまま各個撃破の形にする場合に―― ゼルやアメリアの活躍も欠かせないというレベルデザインとなっているのも評価点だ。
 全体的に敵の数が多い一方で体力はあまり高くなく、範囲魔法の痛快さを存分に味わうことができるだろう。
 反面、そうした大味さが合わないなり育成の面白みに乏しいなり情報量の多いシミュレーションというジャンルそのものが合わないなりといった好き嫌いが難しいとは思うが・・・。
 スレイヤーズを知らないゲーム好きにもゲームをやらないシリーズファンにも勧めてみたい、キャラゲーの魅力を体現した一本として推しておきたい。


・ワンポイント攻略

 ・選択した項目のヘルプの呼び出しは「スタートボタン」。魔法の効果などに困ったらこまめに確認だ。





・関連作品

・スレイヤーズスーパーファミコン。オーソドックスなRPG形式でやっぱりハチャメチャな内容を繰り広げるらしいが、微妙にプレミアがついており詳細は未確認。
・スレイヤーズ ろいやる2続編。プレイステーションとセガサターン。本作をよりゲームに寄せた内容を目指したようなのだが、敵の出現数を減らしたことや人間を敵役とした話が進むことからゲームバランスは本作より悪くなってしまった(リナたちが強すぎる)感が。
・スレイヤーズ わんだほ〜プレイステーション。一般的なRPGに寄せるべく「リナたちが弱体化した」という話を描いているのだがその内容は・・・。


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