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ページ公開:2010/12/07


ゆけゆけ!!トラブルメーカーズ


プラットフォームニンテンドウ64
開発トレジャー
発売エニックス
発売年月日1997年 6月
ジャンル2Dアクション
プレイ人数1人
セーブデータ2つまで


システム シナリオ グラフィック サウンド ゲームバランス その他
単純だが奥が深い。 どたばたコメディー人情物 ポップでキュート 爽快 やや難しい。
隠し要素はさらに高難易度。
◆:53





「つかむ」は勝負のアヤと知り…
「ふる」を望みと知るならば…
「投げる」コトこそ正義と知る…

明朗快活無敵戦闘メイドロボ、
マリナッ!

夢見る愛を勇気にかえて。


・ゲーム概要

 明朗快活無敵戦闘メイドロボ「マリナ=ナゲット」が開発者のガンベル博士を救出するために奮闘する、開発:トレジャーの2Dアクションゲーム。
 N64のソフトであるわりに3Dスティックを使用せず、シンプルで奥が深いという2Dアクションの王道を行く異色作。
 個性豊かで活き活きと描かれたキャラクターたちのドタバタ劇と、緻密に計算されたハードなゲームバランスとのギャップが印象的。


・ストーリー

 ねんどの様な物質で出来た住民達が暮らす「ねんどろ星」。平和なはずのこの星から発せられたSOS信号を受け取った冒険野郎ガンベル博士は、明朗快活無敵戦闘メイドロボ、マリナを連れてねんどろ星を訪れる・・・が、博士は何者かの手によってさらわれてしまった!
 陰に潜む「帝国」の野望、暗躍するにせマリナ、立ちはだかる獣甲勇者ビィーステクター。あと夜空に散る紅い怪声のキャア。
 果たしてマリナは無事ガンベル博士を助け出すことが出来るのか!?行くのだマリナ!がんばれマリナ!鉄の拳が悪を撃つ!

 ・・・といったところ。


・キャラクター

 ・マリナ=ナゲット
  本作の主人公で、ウサ耳と光り輝く手がトレードマークの明朗快活無敵戦闘メイドロボ。姉御肌で困っている人を放っておけず、曲がったことが大嫌いでお世辞に弱い。
  見かけによらない怪力とスピードを武器に西へ東へ大活躍する。

 ・ガンベル=H=ジョーブ
  「愛深き冒険野郎ガンベル」の名で知られているらしい天才科学者。マリナの生みの親でややスケベ。
  帝国の手によってさらわれてしまうが、その後の扱いは良くないようだ。

 ・皇帝
  ガンベル博士と深い因縁があるらしい謎の人物。ねんどろ星の住民をそそのかし「帝国」を名乗る。

 ・スティンガー
  「獣甲勇者ビィーステクター」の一人。好戦的で火器を得意とする赤色担当。
  決め台詞は「燃え上がる魂は正義の証」。

 ・バロン
  「獣甲勇者ビィーステクター」の一人。槍と盾を持つクールでキザな青色担当。
  決め台詞は「傷無き鎧は勇者の証」。

 ・ゴリアテ
  「獣甲勇者ビィーステクター」の一人。侠気心あふれ怪力を武器とする黄色担当。
  決め台詞は「誰が呼んだか人呼んで」。

 ・にせマリナ
  マリナと同じ能力を持つ(らしい)人物。その正体は・・・?

 ・ちゃっぴぃ
  ねんどろ星人の少年。ちゃぴ子という妹を持つが、それにはある秘密が・・・?

 ・そのほかのみなさん
  ねんどろ星人は他にもいろんな人が登場。外見はほとんど同じだが性格は大きく異なるようだ。


・「つかむ」、「ふる」、「投げる」

 このゲームにおいてダッシュやジャンプ以外のメインアクションはものを「つかむ」ところから始まる。主人公マリナはBボタンを押すことで現在向いている方向に向かって手を伸ばし、「ねんたま」や敵キャラクター、はたまた飛んでくる弾丸までをつかむことが出来る。そして、再度Bボタンを押し「投げる」ことで相手に攻撃したり、ねんたまからねんたまへ飛び移るなどの移動を行うことが出来るのだ。
 しかし、そこで忘れてはいけないのが「ふる」こと。一見進めないステージ、一見倒せない強敵でも、十字キーを下方向に二回押し「ふる」ことによって隠されていた足場を出現させたり、アイテムの性質を変化させたりして新たな状況を作り出すことが出来る。ふることはまさに「望み」をつなぐ重要アクションなのだ。

 この「つかむ」、「ふる」、「投げる」というシンプルな3つのアクションで攻略するステージの豊富さには、誰もがきっと驚くことだろう。


    なお、余談ながらねんどろ星人を「ふる」ことでアイテムを落とさせることが可能なのだが・・・これってひょっとしてカツアg・・・。


・ゲームバランス

 このゲームのステージは、前述したように実に豊富なバリエーションを持っている。移動する「ねんたま」につかまって進むステージ、巨大ヒーロー「ねんたまん」とばく進するステージ、複数のザコキャラクターとちぎっては投げの乱戦を行うステージ、はたまた運動会を行うステージなど、プレイヤーがあっと驚くようなしかけをふんだんに用意してあり、飽きさせないつくりとなっている。
 また、クリアするだけならばステージ自体は短く、難易度も低いものの、クリアした後も「イエロークリスタルの入手」という謎解きや「タイムアタック」が待っている。いざ挑戦するとなると難易度もステージの表情もまるで変わったものに見え、再度新鮮な気持ちでプレイすることが出来るはずだ。


・衝撃のエンディング

 さて、幾多の困難を乗り越えて獣甲勇者ビィーステクターに勝利し、帝国の野望を打ち砕いたマリナはその後どんなエンディングを迎えるのか?
 ・・・ネタばらしが嫌いなので詳しくは伏せておくが、おそらく大半のプレイヤーが強烈な衝撃に襲われることだろう。
 そのカギはイエロークリスタルとクリアタイムにある。言える事はただ1つ・・・がんばれ。


・まとめ

 ニンテンドウ64というハードに、どれだけ魅力的なソフトがあるか?このゲームはそんな問いに対する一つの答えだと思う。
 愉快で個性的なキャラクターたちに、シンプルで軽快な操作。グラフィックもそれほど悪くないし、ボリュームだって結構ある。エンディングでマイナスしても十分魅力的なソフトだろう。
 時代の陰に隠れてしまったけれども、ス○ブラやム○ュラの○面以外にもN64でこんなに面白いゲームがあるんだぞ、と、ひっそりと光る良作だ。


・ワンポイント攻略

 ・ボスキャラクターが倒せない・・・なんて時は、勇気を出して攻撃を「つかむ」所から始めてみよう。
 ・イエロークリスタルが見つからない・・・なんて場合は、いろんなものを「ふる」事で解決の糸口が見えるはず。
 ・ボス戦の攻略方法は1つだけとは限らない。「投げる」方向によっては意外な効果があるかも?

 ・ゲーム開始時に入力する情報。実はアレによってエンディングの最後に変化が・・・!
  (年齢による2パターンを確認)





・関連作品

・ラクガキショータイムPSの格闘アクションゲー。マリナねえさんがゲスト出演。



イラスト:「マリナ=ナゲット」


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