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武器語り「Borderlands2&The Pre-Sequel」


 このページではCOOPプレイ対応FPSRPG「Borderlands2」および「Borderlands: The Pre-Sequel」に登場する武器から個人的なお気に入りを紹介したい。
 未プレイの方にも伝わるよう基本的な説明も盛り込んだので冗長なところもあると思うが、これらから本作への関心を深めていただければ幸いに思う。

 ※以下に掲載する画像はすべてゲーム中のスクリーンショットをリサイズ・一部加工したものです。




またあっしの話を聞きたいっていうんですかい?
Borderlandsの運命を左右するような話を?

まあ、聞きたくないと言われても、聞かせますがね…

「Borderlands2」冒頭のマーカスの語りより


 「Borderlands」はFPSの操作性をベースにゲーム全体をSFの世界観とRPGのバランスで整え、バッドアス(悪カッコイイとかクソ偏屈野郎とかそんな意味合い)な連中がユニークな銃を集めバンディットどもにブッ放す痛快なゲーム体験を実現した傑作である・・・らしい。
 らしいというのは個人的に「2」から始めたので第一作を未プレイなことと、怪物との戦闘もあるSF世界観でのFPSRPGは初めての経験ではなかったこと、そして何より大味なゲームバランスが肌に合わなかったことによりむしろ嫌いなゲームの一つに数えているためである。

 FPSながら敵AIが単純で打ち合い不可避、中には回避困難な全画面攻撃なんてのもあって、RPGながらワンミス瀕死攻撃がゴロゴロ存在し(仕様上即死だけは防がれているらしい)、しかしながら本編は安置を見つければ作業ゲー、などなど「2」のゲームバランスには頭のてっぺんからつま先までまんべんなく不満をため込んでいるのだが・・・。
 それでも。本シリーズの武器それぞれのユニークさと、そこから愛銃を選択し戦闘に臨む面白みは、他のゲームにも勝る本作随一の魅力だと語らずにはいられない。


 というわけで、このページでは「Borderlands2」およびスピンオフ作品「Borderlands: The Pre-Sequel」で気に入っている武器をいくつか紹介してみたいと思う。
 「3」のSteam解禁祝いという口実も考えてはみたが、まあ実際は語りたくなったから語るのみだ。



 

・ロウ&オーダー (「2」)




 Jacobs社製のピストル「Law」とBandit製のシールド「Order」。
 本作をプレイするにあたり個人的にたどり着いた結論がこれ、すなわち「死ぬまでブン殴る戦法」であった。

 「Law」は近接攻撃の威力を底上げする銃剣の付いたハンドガンで、かつ通常は「ダメージ+50%」のところを「ダメージ+100%」もするという切れ味の良いユニークである。
 ピストルとしての性能には質実剛健なJakobs社の作風が反映されおり、高威力・高精度で狙えば当たり、当たれば痛いとシンプルに強い。
 しかしながら、防具の「Order」と組み合わせると近接攻撃で与えたダメージをそのまま回復するというトンデモな効果を発揮し、敵側とプレイヤー側のHPの関係から言って敵の懐でこれを振り回している限りほぼ不死身と言う目を疑うような戦闘力を獲得できるのだ。
 もちろんこれが誰にでも通用するというわけにはいかず、攻撃力で言えば他にいくらでもブッ壊れがあるのでむしろ非効率な部類になるのだが。

 なお、この二つの入手方法はクエスト報酬で確実に手に入るというもの。
 このゲームではよくある光景である。


 

・ホーネット (「2」)



 DAHL社のピストル「Hornet」。
 機械や装甲に強く一定確率で継続ダメージも与える「コロッシブ」属性が付いており、ズーム時にはワントリガーで6発も発射する6点バースト式、さらに着弾地点で弾丸が弾けて範囲ダメージもまき散らすという、「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」を地で行くような物量で圧殺する銃である。
 本作は悪の企業Hyperionを打倒するというストーリーライン上その配下のロボットを相手にする機会が多く、とりあえず敵の方に向けてこれを撃っておけばOKというシチュエーションが多いのもうれしいところだ。

 そして、この武器の入手方法というのは最初のボス「Knuckle Dragger」からのドロップというもの。
 紆余曲折あって現在レジェンダリーアイテムのドロップ率は大幅に引き上げられているので、初めて手にしたレジェンダリーがこれ、というプレイヤーも出てきていることだろう。
 自身そのクチで、一時は攻略に詰まった時に掘り直して性能を更新するなどした思い出深い品である。


 

・ハイヴ (「2」)



 MALIWAN社のロケットランチャー「Hive」。
 通常のロケットランチャーは高威力・広範囲のロケット弾を目標に撃ち込んで周辺を一掃、あるいは瀕死状態からキルを取って復活(セカンドウィンド獲得)、という武器なのだが、これは空中に小型ロケット弾を搭載したポッドを設置しそこから自動攻撃を行わせるというユニークである。
 本作にはタレットを設置して攻撃するキャラクター「アクストン」がいるが、まあその簡易版を誰でも使えるようなものだ。
 遮蔽物に隠れながら反撃したり、逆に遮蔽物や盾に隠れた敵を攻撃したり、ボスが接近するタイミングを見計らって設置してDPSを底上げしたり、と応用範囲は広い。
 反面消費弾数が多くとっさの使用に向かないといった欠点もあり、本作にしては珍しく使い方を考える必要のある武器となっている。

 なお、もろもろの威力バフはポッドを設置するタイミングで乗るらしく「Zer0」のデセプション(攻撃するか一定時間経過まで姿を消して行動でき、攻撃威力に絶大なボーナスが乗る)やアンプシールドとの相性は絶大だ。
 入手方法は巨大ロボット「Saturn」のドロップ。遮蔽物に隠れながらの戦闘となる相手で、まさにこの武器が特効として活躍するシチュエーションでもある。


 

・スラッガ (「2」)



 BANDIT製のサブマシンガン「Slugga」。
 有効な間相手の被ダメージを増大させる「スラグ」属性が付いたサブマシンガンで、かつその付与率も高いという代物。
 本作はゲーム3周目に当たる「Ultimate Vault Hunter」モードから敵HPを4倍・スラグ耐性低下などとしてスラグ必須のゲームバランスに舵を切りおったので、実質的にこうした武器の確保は必須である。

 とはいえ、BANDITの武器は低精度ながら大容量マガジンで弾をバラまく快感があり、かつこの銃は一度に3発の弾丸を発射する(消費は1発)などしてそもそもの火力面も決して悪くない。
 画像の物のように銃剣まで付いていればトリガーハッピーしながら突っ切ってスラグ化した敵を斬り伏せるなどことさら爽快感ある攻撃が可能で、3周目を意識せずとも使っていて気持ちのいい武器となることだろう。
 なお、入手方法はストーリー分岐のあるクエストのボスのドロップ、すなわち別の武器との択一になるというもの。
 もう一方の武器「マギー」もユニークな武器なのでなかなか悩ましいところだ。

 

・マギー (「2」、「The Pre-Sequel」)



 Jakobs社のピストル「Magie」。「2」から「The Pre-Sequel」にも続投し、画像はこちらで特殊効果が付いたバージョン。
 撃った弾丸が6発(パーク次第で10発)に分裂するという特徴があり、小型であったり素早く動いたりする敵にも当てやすく近中距離での威力が特に高い。
 ショットガンとピストルの利点を併せ持った扱いやすく強力な銃である。

 そして、画像の物は「Lv5」と装備可能Lvが低くゲーム序盤から活躍できるようにしたもの。
 サブキャラクターの装備として使いまわし、これ一丁で1周目の中盤くらいまではだましだまし使っていけるという具合である。
 「The Pre-Sequel」では任意のアイテムを素材として新たなアイテムを合成する「グラインダー」というシステムがあり、これをうまく利用すればこうして本来ドロップしないような特殊な武器も獲得できるのである。

 ・・・ちなみにグラインダーでないと手に入らない武器が結構あってドロップの意義を奪っており、「ハクスラものとしていかがなものか」と批判の的になっているくらいだが。
 ゲームバランス的には「The Pre-Sequel」の方が好みに合ったのだが、この批判には同意するところだ。


 

・エレファントガン (「2」)



 Jakobs社のスナイパーライフル「Elephant Gun」。
 狩猟をテーマにしたDLCで登場したスナイパーライフルで、同レベルのスナイパーライフルの倍近い超攻撃力を誇る一品。
 ただしスコープもアイアンサイトもなく、標的に当てるのにかなりアバウトな慣れを必要とするという難点がある。
 また一発撃つごとにレバーをコッキングするモーションが入るため時間単位のダメージが怪しい事や、弾丸が分裂するなどする他のユニークのぶっ壊れ具合に見劣りすること、そもそもスラグ化してからスナイパーライフルで狙い直すという3周目のデザインなどを考えてゆくと実用品というよりは趣味武器に近い存在だろうか。

 ちなみに、ここまで掲載している武器画像には軒並み銃剣が付いているがロウを除いてこれらはランダムオプション、要するに趣味でわざわざ銃剣付きの物を掘っているだけなので注意されたい。


 

・ピンパーネル (「2」)



 MALIWAN社のスナイパーライフル「Pimpernel」。
 個人的に「タマ撃ち銃」の愛称で使っている一品。
 着弾地点で弾丸が炸裂して属性ダメージを展開する・・・という同社の銃の特徴を押さえつつ、この銃は着弾地点の7〜80cmほど上部から5方向に分裂する弾丸を発生させるという極めてユニークな特徴がある。
 「Pompernel」とは5つの花弁を持つ花「ルリハコベ」のこと。これが咲くように弾丸を展開するというニュアンスなのだろう。

 というわけで、この銃は適切に扱えば数値の6倍程度のダメージを叩き出すことも可能である。
 巨大ロボットのような大型の敵に特に有効なことはもちろん、人型の敵に対しても分裂弾がちょうど頭部に来るようあえて下を狙って撃てば特大のダメージを拝むことが可能なのだ。
 というわけで、頭部の7〜80cmほど下・・・姿勢にもよるが、だいたい「タマ」を狙って撃つわけである


 

・モクシーのバイブラパルス (「The Pre-Sequel」)



 本シリーズのセックスシンボル、Moxxiの監修が加わったレーザー「Miss Moxxi's Vibra-Pulse」。
 モクシーの武器の常として「敵に与えたダメージを吸収して回復できる」ほか、敵に当てたレーザーが近くの敵に波及し範囲攻撃にもなるという扱いやすい特徴を備えた一品。

 しかしながら、この武器の最大の特徴は物語の中盤で本拠地を奪還する際に餞別として確実に渡され、パークも完全に固定であるというところである(銃剣は付かない)。
 この先に登場する敵は人型の敵が中心でどいつもシールドをまとっているほか、中にはシールドがある間姿を消すなんて能力を持つ者もいる。
 そこに、シールドに大ダメージを与えるショック属性持ちで、多少狙いが甘くとも命中し、当てている間体力が回復するというこの武器はもってこいの性能をしているわけである。
 やっぱりハクスラものとしてどうかと思うところもあるが、当面はこの武器があれば困ることはなく、COOPプレイにおいても信頼のおける戦力として重宝することだろう。


 

・ファストボール (「2」)



 変わり種としてTEDIORE社のグレネード「Fastball」。
 本作のグレネードは敵をホーミングして体力を吸収したり弾丸をばら撒きつつ跳ねまわったり爆発前に周辺の敵を引き寄せたりというものがユニークと言うこともない普通のグレネードとしてゴロゴロしているのだが、このファストボールは特徴が無いという方向で特徴的な変わり種だ。
 投げると正面にまっすぐ飛んで行き、命中すると特大のダメージを与えるが爆発することはない。原始的な投石ほぼそのままという使用感である。
 その分威力は他のグレネードの10倍はあるだろうか。1ヒットしかしないので実ダメージの差はだいぶ縮まるはずだが、目を疑うような威力が出ることは間違いなしだ。


 

・ZX-1 (「The Pre-Sequel」)



 DAHL社のレーザー「The ZX-1」。
 「The Pre-Sequel」はDAHL社を敵としたストーリーで、これは敵の司令官ザーピドンがドロップする可能性があるという代物である。
 このレーザーは小さな光弾をアサルトライフルのように連射するというタイプで、ユニークとしての特徴は「一度ADS状態でヒットさせた敵を、リロードするまでホーミングするようになる」というもの。なおパークはほぼ固定である(銃剣は付かない)。
 低重力の空間を飛び回ったり急降下したりといったアクション要素がある「The Pre-Sequel」において、アクションに集中しながらバリバリ敵に攻撃できるこの武器のホーミング性は快適でとても良く噛み合ったものであると言えるだろう。

 しかしながら、酸素のない宇宙空間では火が付かないためこの武器のファイアー属性は死に体となることが多く、ドロップするタイミング的にもあまり使い所がない。
 もうちょっとこうなんとかならなかったのかという、本作全体を象徴するような銃である。




 以上、9丁と1個を紹介した。
 武器への愛着というのはこうしたデザインのゲームにおいてモチベーションを支えるものだと思うので、既プレイの方も、同ジャンルの別ゲーをプレイしている方も、たまにフレンドなどと武器の話で盛り上がって見てほしい。




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