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特別プロモーション:「ミトラスフィア」




 公式サイト:ミトラスフィア -MITRASPHERE-

 「ミトラスフィア -MITRASPHERE-」(BANK OF INNOVATION)は、2017/08/07に正式サービスを開始した「なりきりRPG」だ。
 足元に広がる大海とともに頭上はるかも「天海」に覆われているという幻想的な世界観の中で低頭身の2Dアバターを着飾り、最大5人の仲間と共闘して様々な強敵に挑んでゆく・・・という内容である。

 どこかセピアがかったやわらかなイラストレーションや、それをことさらに彩る音楽群、そして巨大な運命を宿した「主人公」として参加する激動の物語・・・と、「RPG」として触れる内容を高いレベルで備えた作品であり、
 また「剣術士(アタッカー・DPS)」、「護術士(タンカー)」、「聖導士(ヒーラー)」、「弓術士(ジャマー&バッファー)」、「魔導士(アタッカー・フィニッシャー)」、というクラスの役割を演じて協力する「オンラインRPG」ならではの攻略性もある作品である。

※雑多なSS集



 スマートフォン向けの基本無料ゲームとして間口の広い本作を、この記事で少し紹介してみたい。
 「スマートフォンなんて持ってないよ!」という人はこちらの記事も要チェックだ。

 ・だれでもスマホゲーを、新しい「ブルースタックス『3』」


 ※当ページ中の画像は背景を除いてゲーム内のスクリーンショットを撮影・加工したものです。
 (c)BANK OF INNOVATION 該当画像の転載・配布等は禁止しております。


 

・ストーリー、世界観

 天空を巨大な”海”が覆う世界。
 『ミトラスフィア』

 幼いころに母を亡くし、
 ごく最近父親を『天海』で失ったあなたは、
 残された妹との生活を守る為、あまたの雲を超え
 帆空船で天海へと向かい、天海漁を決行する。

 だが、幸先よく1匹目の獲物を捕らえた次の瞬間、
 激しい海流に飲み込まれ、船が転覆。

 消えゆく意識の中であなたは、
 金色に輝く羊膜に包まれた、
 巨大な『龍の胎児』を目撃する――

 (公式サイトより抜粋)


 そして、意識を失ったあなたは故郷を遠く離れた「ジョバリの里」付近に落下する。
 幸運にもジョバリの民の少女に介抱され一命をとりとめることができたが、それも束の間、突如現れた『魔物』から少女をかばったあなたはさらに深く暗いジョバリの森へと落下し姿を消してしまうこととなる。

 翌朝、ジョバリの地からほど近い『交易所』で目を覚ましたあなたはもうろうと自身が置かれた状況を確かめる。
 自身がまるで知らない異国の地にいること、武器を取ったことなどないはずなのに体の奥から戦う力が湧いてくること、自身の懐に「ミトラスフィア」という「天海」の力を秘めた秘宝が託されていたこと、そして「ジョバリの民」が人を憎み、かつては町から人を狩る「獲物狩り」を行っていた恐ろしい「亜人」であるということ――。
 と、まさにその話の最中にジョバリの民による襲撃が始まった。
 間もなくして逃げ惑う群衆を追うようにあなたの前に現れたのは、奇遇にも昨夜あなたを介抱した少女であり、また同時に「獲物狩り」を指揮するジョバリの民の女王である「マチルダ」であった・・・。

 やがて連れてゆかれた「ジョバリの里」から、あなたの冒険は始まる。

 マチルダの足首から体と一体化したように樹木が生えている、やがて体全てを樹木とする『木像化の呪い』。
 マチルダの家族を含め『ジョバリの民』全てを蝕み、やがて全てを森へ帰すだろうこの呪いを解くためにマチルダは奮闘していた。
 あなたは故郷へ帰りたいという思いを抱きながらも、それまでの条件として彼女に手を貸し、神殿に潜む悪しき女神「ザリチュ」を討伐することを約束するのだった。
 ・・・あなたの喉からひっそりと生え始めた「龍のウロコ」を見て、ザリチュが微笑むことも知らないまま――。


 ・・・といったところ。
 徐々に物語を追加してゆくオンラインRPGにふさわしく、ほんのさわりの『ジョバリ編』の物語だけでも後読感の良い完結した物語が展開されている。
 ふさわしく、とは言っても、こうしてきちんと完成した物語を描いているオンラインゲームはそうそうない。
 『ジョバリ編』の最後の舞台へ向かう時の盛り上げ方などは、まさに物語が終幕へと向かっているという高まりを感じるものであった。

 現在(2018/01/23)のところさらに『エドル編』が追加されており、さらに深まる物語に今後もこうご期待というところだろう。

 

・アバター

 プレイヤーには少なからず物語の主人公としての背景が用意されているが、まあそんなものはどこ吹く風でこだわりたいのがアバターだ。
 公式サイトだけでも結構な種類のアバターを目にすることができるが、手元のデータでもう少し例を作ると・・・。




 と、こんな感じだ。
 ヒゲなどもあるが輪郭が統一されていて全体的にやや幼い印象でまとまっている。
 あまりにその印象を離れたネタアバターは作りづらく、この辺りは無難とも安心とも言えるデザインだろうか。

 衣装については、「防具」ということで普段着的な物が少なく鎧・コート・ドレスの比重が高い。
 一部ではカラーバリエーションのあるものもあるが、デザインとカラーがともに好みに合うものは貴重となるかもしれない。


 さて、顔を作るアバターのパーツは「探索」によって手に入る真珠などを消費して交換する形式。要は、入手に課金や戦闘はほぼ必要ない。
 一部高難易度クエストの報酬で交換が必要な物もあるが、とりあえずは時間をかけることで充実してゆくこととなるだろう。
 加えてキャラクターのアバター調整は完全無料、いつでも好きな時に髪型や顔のパーツ、さらには性別までも変えてしまう(1日1回)ことができる。
 キャラクターの防具についても外見のみを変更する「アバター装備」機能を利用することが可能で、アバターの調整は実に気軽に行うことができるだろう。

 そしてまた、本作のアバターで目を引くのは声優陣のボイスからなる「なりきりチャット」。
 「よろしく」や「お疲れ様」といったあいさつに、「了解」の返事、「防御優先」といった作戦指示などのセリフがボイス付きで用意されており、ほんの数タップでキャラクターに沿った簡単なコミュニケーションを取れるのだ。
 女性の「アイドル(日岡なつみ)」、「元気っ子(CV:高野麻里佳)」、「勝気(CV:本多真梨子)」、「ツンロリ(CV:釘宮理恵)」、「スー(CV:野沢雅子)」、の上記のセリフと専用セリフをいくつか紹介してみると・・・。

 ・アイドル
 「よろしくね?」、「お疲れさまっ!」、「うん、いいよ」、「守りを固めなきゃ!」、「お腹鳴っちゃった……」、「えーっとぉ……」

 ・元気っ子
 「よろしく頼んますっ」、「おつした!」、「ふん、いいよ」、「俄然!守るぜぃ!」、「ギャッハッハッ!」、「マジウケじゃん、それ!」

 ・勝気
 「よろしくな」、「ご苦労だったな!」、「いいぜぇ?」、「守りを固めんぞ!!」、「喚くな、バカ」、「ゾクゾクするぜぇ…」

 ・ツンロリ
 「よろしくしてあげる!」、「おつかれっ!」、「しょうがないわねっ!」、「ひとまず守るわよっ!」、「べっ別に…!」、「好きじゃないんだから!」

 ・スー
 「よろしく頼むのじゃあ!」、「お疲れ様なのじゃ」、「おっけぃなのじゃよ!」、「守るのじゃ!」、「一緒に遊ぶのじゃあ!」、「ドンマイなのじゃ…!」


 と、こういう雰囲気だ。
 個性的な物ばかり選んでしまった感もあるが、こういったセリフを発してプレイヤー同士のコミュニケーションを取ってゆく訳だ。
 本作のクエストは強敵との1戦闘で終わってしまうなどほんの数分で終わるのが基本だが、現在のところ「お疲れ様」のあいさつは周回ごとに活発に行われており、なりきりチャットを推奨した雰囲気が出来上がっているといえるだろう。

 ついでに、ユニークなアバターを見たら行いたいのが「フォロー登録」。
 本作のフレンドシステムは一方的な「フォロー登録」で成り立っており、気になるプレイヤーがいれば即フォロー登録することでその装備や外見をよく確かめることができるようになるのだ。
 一方でフォローを受けた側もこれを確認でき、気の合う相手であればフォローし返して「相互フォロー」の状態にすればいいし、そうでなければ放置したり、あるいは「ブラックリスト登録」して視界外に追いやってしまうこともできる。
 他のゲームでギルドやチームに当たる物もチャットの「グループ」に登録するという形になっており、本作は趣味やスタイルに応じて、柔軟に他のプレイヤーと交流して行けるはずだ。

 

・戦闘

 本作はリアルタイムで行動を選択するRPG。行動そのものは「武器」に宿るアビリティとして管理されており、戦闘中は事前に装備した8種類の武器を次々に切り替えて戦うこととなる。
 そして、装備できる武器を決定するのが5つの「職業」だ。

 ・攻撃と自己強化を得意とし、常に高いダメージを出し続ける「剣術士」
 ・ヘイトコントロールやダメージカットアビリティを持ち、最前線に立って仲間の盾となる「護術士」
 ・味方の回復や治療、蘇生を行えるパーティーの生命線「聖導士」
 ・敵の妨害や仲間の強化を得意とし戦況をコントロールする「弓術士」
 ・「龍人化ゲージ」を溜めることに長け、一撃必殺の極大ダメージを実現する「魔導士」

 である。
 代表的な武器を簡単に(乱暴に?)紹介してみると、

 ・大剣
 「クリスタルイーター:小攻撃とともに少しの間攻撃力が3倍になるが、受けるダメージも増加してしまう」
 「ミスリルブレイド:【海獣】によく効く強攻撃」
 「ミトラクレイモア:極大攻撃かつ、当たった敵の防御力を下げる」

 ・盾剣
 「スチールファルス:小攻撃とともにしばらくの間受けるダメージを半減する、ただ回避率も下がる」
 「ブロンズスパタ:小攻撃とともにしばらくの間自身のヘイト増加量が9倍になる」
 「ミトラナイツスパーダ:味方全体の物理防御力を上げつつ自身のHPを中回復する」

 ・メイス
 「ウッドスタッフ:味方一人を特大回復」
 「スチールメイス:味方全体を中回復」
 「ミトラランデッロ:味方全体を低確率で蘇生しつつ中回復(龍人化すると確実に蘇生するがクールタイムが非常に長くなる)」

 ・弓
 「アーススナイパー:【亜人】によく聞く小攻撃、低確率で敵の物理と魔法攻撃力を半減(龍人化すると確実に半減するが、ややもったいない)」
 「ストーンスナイパー:味方全体の攻撃力を増加、ついでに小攻撃しつつ後列に下がる」
 「ミトラアルク:味方全体の攻撃力を増加(龍人化してから効果時間内に再使用すると高倍率を維持できる、ストーンスナイパーと重複して掛けられる)」

 ・魔杖
 「ストーンロッド:敵全体に小攻撃、龍人化ゲージを大きく増加させ、ヘイトを若干下げる」
 「ブロンズバトン:敵全体に中攻撃、しばらくの間魔法で受けるダメージが減る」
 「ミトラセプター:敵全体に特大攻撃、しばらくの間魔法攻撃力が上がる」

 ・魔導具(全職業装備可能)
 「プロージョンボム:敵後列に魔法大ダメージ(後列攻撃が珍しい)」
 「フルッタフルー:自分を中回復、ついでに素早く後列に下がれる」
 「アンヘルオーブ:敵全体に極大魔法ダメージ」

 といった具合だ。
 自身のキャラクターがどんな性格や特徴を持っているのか考えて、好みの戦闘スタイルを実現しよう。


 ただし、「武器」は他の基本無料ゲームで言うキャラクターやカードに当たる物。低レアリティのものすらドロップしづらく、有料の「ガチャ」による入手が基本となる。
 上記で挙げた「ミトラ」シリーズは強力かつ基本的な物で、そのクラスを始めるには必須と言ってさえいいところだが、あいにく現在において「確実に」入手する方法はない。
 蘇生できないヒーラーやバフを展開できないバッファーはお荷物となることも懸念され、無課金・微課金においては引き運に甘んじるか、いわゆる「リセマラ」にこだわらなければならない場面もあるだろう。

 また、本作のキャラクターはその強さのほとんどを身に着ける武器や防具の性能に任せている。
 このため装備の「強化」は必須で、特に最高難易度のクエストに参加するとなるとガチャでランダムにしか排出されない武器を複数「重ねて限界突破」させてゆく必要があり、このあたり強さを突き詰めるとなると結構な額を飲まれる覚悟が必要かもしれない。
 そうでなくても武器のアビリティの性能そのものを強化するためにその他多数の武器を素材として費やさなければならないので、本作は武器の入手ペース(ガチャを回す頻度)がキャラクターの成長ペースとなると言える。
 課金石の入手ペースは1日10数個(ログボ+デイリー)で、250個で10連という個数設定、また1日1回「1個」で1回引けるイベントが途切れずに続けられているのでコツコツ続けることが楽しくはあるが、このペースで同じ武器を複数入手するのは困難だろう。

 さらにガチャの目玉が強さ以外魅力とならないため、「壊れ」や「上位互換」が生まれやすいのも本作の不安点か。
 弓の「フォーリアアロー」や、盾剣の「カースファング」、杖の「ベリアルスタッフ」、あたりは強すぎるという批判を受ける水準ではないだろうか。
 今後のゲームバランスがどのように運転されてゆくか、気を付けて付き合いたいところである。


 一方で、「防具」の方は滅多にガチャから手に入らない。こちらは基本的にクエストやイベントに参加して入手するものだ。
 強敵との決戦「グランバトル」や「エクストラバトル」、レイドボス「古の襲来」、季節イベントや曜日イベント、といったところで入手するわけである。
 当然高難易度のものも多いが、ゲーム中では特に強力な最上位防具はその下位のものと外見が変わらない「+装備」として設計されており、先に挙げた「アバター装備」システムのおかげでユニークな防具への着せ替えを楽しむ分にはさほどハードルは高くない。

 特にイベント性の高い季節イベント産の防具はクエストへの参加条件が「戦闘力5000以上」という割とあっさり満たせる数値となっており、しかも本作全体のデザインとしてクエストのクリア報酬として確実に入手が可能。
 高難易度を目指すとキリの無いゲームではあるが、一方で着せ替えゲームとしては誰でも参加できる間口の広さを備えているというわけだ。

 また、本作は通常の装備に加えて「補助装備」というものを設定しボーナスを加算することが可能で、ここの装備を含め属性を統一すると与ダメージや被ダメージを大幅に増減させることが可能となる。
 特に装備個所が多い防具は被ダメージを最大3割カットするという大きな効果が期待でき、クエストに参加して充実させてゆくことがゲームの目標となる。
 強化に必要な素材も一気には入手しづらいため、こちらは長くゲームを続けることで徐々に強さを身に着けてゆくという成長要素となるだろう。

 なお、こうした「クエスト」への参加は同じ「ゾーン」で同じクエストに参加している人同士が自動的にマッチングして乱入してゆく仕組みなので、口下手でもパーティーをそろえて「共闘」を楽しんでゆくことができる。
 特定の仲間と攻略を突き詰める「専用ゾーン」を利用するシステムもあるが、見ず知らずの仲間とぼんやり集合して共闘し挨拶を交わしあう、この穏やかな空気感を魅力とみる人も多いのではないだろうか。

 

・結びに

 さらに本作について知りたければ、やはり実際にプレイしてみるのがいい。
 2017/08/07にサービスを開始した本作、まだまだ新しく始めるプレイヤーが多く活気があるので始め時は逃していないはずだ。
 きっと出会う仲間たちとともに、「ミトラスフィア」の世界を楽しんでみてほしい。





(記事作成:2018/01/23、今後のアップデートによって記事の内容とゲームの内容がかみ合わなくなることもございますがご容赦ください。)
(2018/01/28、レイアウトと機能を調整しました。)
(2018/02/04、SSを追加、および一部文章を訂正・追記。)

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