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ハイ!ハイ!パフィー・アミユミ (原題:Hi Hi PUFFY AMI YUMI KAZNAPPED!)


プラットフォームゲームボーイアドバンス
開発アルトロン
発売D3パブリッシャー
発売年月日2005年 12月
ジャンル2Dアクション
プレイ人数1人
セーブデータ1つのみ


システム シナリオ グラフィック サウンド ゲームバランス その他
巧妙 単純 原作再現! やや粗い 本格派 原作:「Hi Hi PUFFY AMI YUMI」





☆今回のレビューはキャラクターゲームのレビューとなります。☆


・ゲーム概要

 米・カートゥーンネットワーク製のオリジナルアニメ「Hi Hi PUFFY AMI YUMI(ハイ!ハイ!パフィー・アミユミ)」を原作にした2Dアクションゲーム。
 タイトルに「パフィー」と付いてはいるが、原作となる「Hi Hi PUFFY AMI YUMI」自体が相当ブッ飛んだアニメであるため歌手グループとしての「PUFFY(パフィー)」は遥かカオスの彼方となっている。
 本項ではゲーム内容についてのレビューを行なうに当たり、原作についても一応軽く触れることとする。


・原作:「Hi Hi PUFFY AMI YUMI(ハイ!ハイ!パフィー・アミユミ)」

 米・カートゥーンネットワーク(以下CN)が制作し、2004年より放映。
 少し天然で可愛い物に目が無いアミと皮肉屋で自称「ロックの女王」のユミがロックバンド「パフィー」として世界全土をツアーし、さまざまな騒動を繰り広げる・・・というアニメ。
 6〜11歳向けに制作されたアニメであり、実際放映直後に視聴率ナンバーワンを記録するなどのヒットを見せた・・・らしいが、生物分解できるサル忍者から忍術を教わってファンや記者をボコボコにしたり、ティーンエイジャーのスーパーヒーローにスカウトされていじめっ子をノしたり、安物のスシを食べて奇妙な海底世界にトリップしたり、と、とにかくブッ飛んだ内容に違和感を禁じえないアニメである。

 そもそもこのアニメが制作された経緯というのが、

 ・CNのサム・レジスター氏がとあるJ-POPのPVにほれ込む
 ↓
 ・偶然カーラジオで同曲が流れ、それがパフィーの曲だったと知る
 ↓
 ・ソニーに連絡を取り、当時製作中のアニメ主題歌にパフィーを抜擢する
 ↓
 ・次の作品としてパフィーを主人公にしたアニメの制作を企画する
 ↓
 ・2004年にアメリカで放映開始。高視聴率を記録。
 ↓
 ・2005には日本国内でも「CN」、「おはスタ」で放映。スポンサーとしてD3パブリッシャーが付き、ゲーム化。

 ・・・というものだったらしく(Wikipediaより)、まぁ暴走の結果としては真っ当な内容なのかと思えなくも無い。

 その他の特徴としてはパフィー本人らによる実写パート、幾何学的な作画、時折出てくる日本語(原語版)、日本アニメ的表現、豊富なコスチューム、などが挙げられる。
 またタイトルロゴも少々特徴的で、くずれた「HiHi」の文字から日本では「がしがし」が一部で通称となっている。


 主な登場人物は

 ・アミ (モデル:大貫亜美)
 ドラム担当で、イメージカラーはピンク、シンボルは花。少し天然で可愛いものに目が無く、シリアルのおまけが集まらずに発狂したことがある。

 ・ユミ (モデル:吉村由美)
 ギター担当で、イメージカラーは紫、シンボルはドクロ。皮肉屋で「ロックの女王」を自称するが、動物と会話できるなど妙な一面も多い。

 ・カズ (モデル:原田公一)
 パフィーのマネージャー。マネージャーとしての腕は一流だがお金に目が無く、契約金目当てにしょっちゅうトラブルを引き起こす。

 ・ジャンケンとテキライ
 ユミの飼い猫ですらりとした黒猫のジャンケンと、アミの飼い猫でふわふわした白猫のテキライ。しょっちゅうカズにちょっかいを出す。

 ・ハーモニー
 自称「史上最強のパフィーファン」の女の子。というかストーカーで、パフィーの天敵。本ゲームでも黒幕を務める。

 ・・・といったところで、このうち主人公であるアミ、ユミを操作し、ハーモニーによってさらわれたカズを救出するために世界中を冒険する、というのが本ゲームのあらましであるわけだ。


・システム

 本作はライフ制の2Dアクションゲームであり、ザコキャラクターやトラップを避けてゴールにたどり着くことが目標となっている。
 エネルギー(体力)が空になるとライフ(残機)を消費し、ライフがなくなるとゲームオーバー。
 1ワールドは3ステージで構成され、ワールドの合間には横シューティングのミニゲームが入る。

 ・・・と「王道的」アクションゲームな本作だが、原作が原作なだけあってなかなかに個性的な部分も多い。

 先ずは主人公であるアミ、ユミの性能の違いについて。
 「アミ」は移動に長け、ジャンプした状態からさらに2段、3段のジャンプが可能なほか、マイクをプロペラのように振り回してゆっくりと落下したり、出っ張りにマイクをひっかけてブランコのように移動したりできる。
 「ユミ」は攻撃に長け、ギターを叩きつけて障害物や一部のザコを破壊できるほか、重いブロックを動かしたり、ギターに乗って滑空したりできる。
 2人はいつでも交代可能であり、ステージ中ではそれぞれのアクションを状況に合わせて使いこなすのが重要となってくるわけだ。

 そして、2人に共通のアクションとして「パワーコードアタック」が存在している。
 これはアミの場合は歌を歌って、ユミの場合はギターをかき鳴らして音符を飛ばす攻撃で、「熱狂ファン」や「パパラッチ」といった敵キャラクターを一時的に放心させる効果を持つ。
 というのも、ファンやパパラッチを攻撃すると社会的に 減点されるため、それらを無事にやり過ごすために必要となるのだ。
 一見ネタのようだが、ステージ中では通常の敵キャラクターとこれらの敵キャラクターが絶妙に配置されており、なかなか歯ごたえのあるバランスが楽しめる。

 また、原作の魅力であった独特の作画や豊富なコスチュームもしっかりと再現されている。
 そう。2Dのアクションゲームで用意するスプライトも多いと言うのに、アミ、ユミそれぞれに8通りものコスチュームが用意されているのだ。
 ほとんどが1話限りの登場であったものをしっかりと再現し、武器や掛け声まで調整した細やかさは実に心憎い。


・ボーナス

 ・・・と、アニメ「Hi Hi PUFFY AMI YUMI」を忠実にゲーム化した本作には当然と言うかなんというか、パフィー本人らが実写で登場している
 正直、あんまりうれしくない
 オープニングやボーナス画像として登場するわけだが、ドット絵のアニメキャラをさんざん操作した後に見るとその違和感には凄まじい物がある。
 もっとも原作からしてそうであるし、GBAで実写写真が表示されるというのもなかなかスゴイことであったのだが。


・まとめ

 高い原作再現率を持ちながら本格的なゲーム性を持つ本作。
 原作アニメのスポンサーが発売しているのだから当然と言えば当然なのだが、キャラゲーという枠で考えるとこれはなかなか貴重なケースである。
 原作ファンにはもちろん、2Dアクション好きにもオススメしたくなる良作だ。


・ワンポイント攻略

 ・「パフィーシークレットエレメンツ」の達成条件一覧。
・NO.00
チュートリアルゲームをクリアする
・NO.01
レベル・ノーマルでワールドツアーモードをクリアする。
・NO.02
レベル・ノーマルでワールドツアーモードをクリアする。
・NO.03
レベル・ハードでアンコールモードのワールド7をクリアする。
・NO.04
ワールド1のかくしアイテムをすべてとる。
・NO.05
ワールド2のかくしアイテムをすべてとる。
・NO.06
ワールド3のかくしアイテムをすべてとる。
・NO.07
ワールド4のかくしアイテムをすべてとる。
・NO.08
ワールド5のかくしアイテムをすべてとる。
・NO.09
バックステージのゲームセレクトのツアーバスゲームをクリアする。
・NO.10
レベル・ノーマルのワールドツアーをクリアする。
・NO.11
レベル・ハードのワールドツアーをクリアする。
・NO.12
ワールド1のおんぷを99こあつめる。
・NO.13
ワールド2のおんぷを99こあつめる。
・NO.14
ワールド3のおんぷを99こあつめる。
・NO.15
ワールド4のおんぷを99こあつめる。
・NO.16
ワールド5のおんぷを99こあつめる。
・NO.17
ワールド6のおんぷを99こあつめる。
・NO.18
ワールド7のおんぷを99こあつめる。
・NO.19
アンコールモードのワールド1をクリアする。
・NO.20
アンコールモードのワールド2をクリアする。
・NO.21
アンコールモードのワールド3をクリアする。
・NO.22
アンコールモードのワールド4をクリアする。
・NO.23
アンコールモードのワールド5をクリアする。
・NO.24
アンコールモードのワールド6をクリアする。
・NO.25
アンコールモードのワールド7をクリアする。
・NO.26
タイムアタックのワールド1のタイムリミットをクリアする。
・NO.27
タイムアタックのワールド2のタイムリミットをクリアする。
・NO.28
タイムアタックのワールド3のタイムリミットをクリアする。
・NO.29
タイムアタックのワールド4のタイムリミットをクリアする。
・NO.30
タイムアタックのワールド5のタイムリミットをクリアする。
・NO.31
タイムアタックのワールド6のタイムリミットをクリアする。
・NO.32
タイムアタックのワールド7のタイムリミットをクリアする。
・NO.33
???





・関連作品


・「ポップンミュージック」シリーズメインキャラの「ミミ」と「ニャミ」がパフィーのイラストをモチーフにしているっぽい。(公式には不明)
・PUFFYのP.S. I LOVE YOUPSソフト。パフィーのミュージッククリップ集+αだとか。
・Hi Hi PUFFY AMI YUMI The GENIE & the AMP日本未発売の続編。


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